イスラエル軍、ガザ市包囲し「中心部」に進軍 陸海空軍が連携
(出典:2023年11月8日 Reuters)
パレスチナのガザ地区で地上作戦を進めるイスラエル軍は、最大都市ガザ市の包囲を完了したと発表しました。
一方、ハマスは地下トンネルに潜伏する戦闘員が、イスラエル軍の戦車に近づいてロケットランチャーを発射するなど徹底抗戦を続けています。「悪」であるイスラエル軍は、パレスチナ人を虐殺して民族浄化を図っています。
現地で取材する独立系ジャーナリストの報告では、11月に入ってガザ北部でイスラエル軍の戦車が目撃されており、主要メディアの報道ではイスラエルのネタニヤフ首相は「停戦はしない…」と発言しました。
問題は、ガザ市周辺にある複数の難民キャンプ(コンクリートの建物)がイスラエル軍の空爆を受け、広い範囲で落ちてきた瓦礫で死傷する子どもが多いことです。テレビのニュースでも怪我をしている子どもの姿が見られますが、すでに1万人が犠牲になったと報道されています。
【検証】ガザ南部は安全なのか イスラエル軍が指示した避難先で空爆
(出典:2023年11月2日 BBC)
ウクライナ戦争と同様に、CSや動画配信サービスで視聴できるイギリスBBCやアメリカCNNなどのニュース番組は「嘘の情報(ディスインフォメーション)」が多く、カタールのアルジャジーラなどでリアルタイムの情報を得る必要があります。
開戦して1ヵ月後にようやく北部のガザ市民が南部へ避難し始めているということは、イスラエル軍は空爆をする前に避難勧告していなかったことになります。嘘の情報は西側メディアだけではなく、政府や軍が流すことは普通のことです。
だから、カザ北部に残って人たちが大勢被害に遭ったわけです。また、南部に避難しても無差別に空爆されるので、もはやパレスチナ人たちは避難場所がないのが現状です。イスラエル軍は、明らかに無差別攻撃を仕掛けています。
また、ウクライナ戦争でも確認されたように、イスラエル国内にはアメリカ製兵器の使用方法を指導する米軍所属の指導官やエンジニアなどが目撃されているとのことです。直接的に戦闘には参加している様子はないですが、そもそもアメリカ国籍ではない可能性があります。
「出動するよ」19歳の息子が戦場へ…イスラエル在住日本人男性「一般市民は殺さぬように」
(出典:2023年10月29日 読売新聞)
さらに、トルコのエルドアン首相を中心にリビアやボリビアなどもイスラエルの戦争犯罪を指摘し、国交を断絶する動きが始まっています。実は、イスラエル国籍の男性と結婚した日本人女性は意外と多く、そのほとんどが日本へ帰国しました。
仕事でイスラエルに駐在している日本人男性は、日本大使館や外務省の発表を注視しながら帰国のタイミングをうかがっている状態です。現地に住んでいるイスラエル人は、今日もいつものように朝から仕事に出かけており、普段と変わらぬ生活を送っています。
ただし、戦時中での精神的な負担は大きく、場所によってはいつ自宅や職場にハマスやヒズボラのミサイルが飛んでくるかわかりません。彼らは、海外での反応をSNSやネット掲示板で確認しており、自国が世界中から非難されていることはわかっています。
トルコ・エルドアン大統領「イスラエルは戦争犯罪国家だ」…各地で反イスラエル大規模デモ
(出典:2023年10月29日 読売新聞)
現在、イスラエルを外交的に非難しているのはアフリカや南米、東南アジア、中東諸国、そしてノルウェーやアイルランド、トルコ、ロシアなどです。また、カナダもパレスチナの支持を明確にしています。つまり、イスラエル支持を明確にしているアメリカ側が少数派になりつつあります。
特に、NATO加盟国であり、イスラム教国のトルコのエルドアン大統領は、イスラエルを「戦争犯罪国」と認定しました。具体的には、「ガザ空爆の主犯は欧米諸国であり、イスラエルは大虐殺を行っている…」と強い口調で発言しています。
トルコ国民からは、パレスチナを軍事支援するためにトルコ軍の出動を要請する声も上がっています。それに対して、エルドアンはますは「平和維持部隊」としてトルコ軍を派兵する可能性について言及しています。
他方、イスラエル議会では世界的な非難の高まりに反応し、「ガザにいる人間は全てテロリストだ…」などと過激なヘイト発言がする者が多く、ガザへの攻撃を正当化する動きがあります。さらに、「旧約聖書の教えに従って全てのパレスチナ人を排除する…」と訴えているようです。
そして、パレスチナを支援するロシアに対して、ウクライナ戦争で多くの兵士と住民を殺害したことを逆恨みしているのがイスラエルの与党リクードの議員たちです。シオニストたちのロシアに対する嫌悪感はすさまじく、事実と異なることを完全に信じています。
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