《ブラジル》「戦争の終わらせ方を教えてやる」ボルソナロがゼレンスキーに提案?
(出典:2022年7月16日 Yahooニュース)
1982年に起きた「フォークランド紛争」では、アルゼンチンがイギリスとの戦争を終結させようとある秘策に出ました。
実は、ウクライナは劣勢のアルゼンチンのような立場にあり、ロシアが東部と南部を占領したことで領土の領有権を認めることになるかもしれません。セルビアのヴチッチ大統領は、ウクライナとNATOがプーチン大統領の提案を拒否した場合、大混乱に陥ると予測しています。
現在、ロシア議会でもこのままウクライナ戦争が長引けば、ウクライナは確実に主権を失うことになると警告しています。ロシアにとって、ゼレンスキー政権が平和的交渉を拒否し続けたとしても、影響がないのは明らかです。
なぜかと言えば、このままではウクライナ東部と南部はロシア領土となり、西部はポーランドの傘下に入ることになるからです。ウクライナという国が縮小するか、あるいは消滅するかはゼレンスキー大統領にかかっているわけです。
もしゼレンスキーがプーチンの提案を拒否した場合、ロシア軍はさらに激しい攻撃を仕掛けるようになり、ウクライナは完全に国家としての主権を失うことになります。
プーチンはまだはっきりとした提案を出していませんが、おそらく提案の内容はウクライナ東部と南部、つまり4州(ドネツク州、ルガンスク州、サポリージャ州、へルソン州)の併合か、領有権の主張になると思われます。
Вучич предрек ≪ад для всех≫, если Запад не примет условий Путина (「もし欧米諸国が、ウクライナについてロシアのプーチン大統領の提案に耳を傾けなければ、地獄が始まる」、とセルビアのヴチッチ大統領が発言。)
(出典:2022年7月14日 ВЗГЛЯД)
これまでの情報から感がると、ロシアの統一地方選挙が実施される9月11日後にウクライナとNATOに提案書が送付される予定です。ところが、セルビアのヴチッチ大統領が発言したようにウクライナとNATOは提案を拒否するはずです。
その後、ロシア軍はウクライナの主権を完全に消滅させるための軍事作戦を開始することになります。要するに、ウクライナ政府のゼレンスキー政権の拠点である首都キエフを占領するということです。
もしロシア軍が首都キエフを陥落させ、ゼレンスキーと閣僚たち全員を拘束してウクライナの主権が消滅したことを宣言した場合、いよいよアメリカを中心としたNATO軍がロシアに宣戦布告するかもしれません。
そして、ヨーロッパ全土で長期的な戦争が続く可能性があります。結局、アメリカやイギリスは西側(西洋文明)の価値観しか認めない原理主義を諸外国に押し付けており、態度を改めようとはしません。
三十年戦争 最大最後の宗教戦争
(出典:2021年9月1日 日経ビジネス)
15世紀のドイツでは、プロテスタントとカトリックが対立して、オーストリアやスペインのハプスブルク家とフランスのブルボン家の権力闘争が背景となって、オーストリア領ボヘミアの新教徒が神聖ローマ帝国に対して反乱を起こしました。
これが「30年戦争」が起きたきっかけであり、当初はカトリック軍が優勢でしたが、プロテスタントのデンマークやスウェーデンが参戦し、フランスがスウェーデンを支持すると「宗教戦争」とは言えなくなり、国際戦争となってきました。
また、妥協を許さない西側諸国は、まるで第一次・第二次世界大戦のドイツのようで、最終的にはロシアの核兵器で文明ごと崩壊することになります。すでにヨーロッパは、連日、熱波で45度を超える気温で弱り果てています。
また、ロシアが天然ガスの供給を止め始めており、今年の冬は凍死者と餓死者で溢れることも考えられます。そこまでしてでも妥協しないなら、富裕層からヨーロッパを離れ、アジア諸国に移住する動きが活発になっていくと考えられます。
ヘンリー・キッシンジャー「国際秩序」書評 自制、力、正統性の釣り合いを
(出典:2018年6月5日 好書好日 by 朝日新聞社)
世界戦略家のキッシンジャー博士は、民主主義を唯一の価値とする欧米と、多民族社会を目指すロシアの価値観の相違が戦争に突入する原因となる、と発言しています。つまり、第三次世界大戦(核戦争)が起きるということです。
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