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“中国軍機20機以上が台湾海峡「中間線」越える” 台湾国防部
(出典：2022年8月4日 NHK NEWS WEB*）
8月2日夜、アメリカのペロシ下院議長が米空軍専用機で台湾に到着し、翌日8月3日に台湾の蔡英文総統と会談しました。
下院議長は、大統領権限を継承する順位が大統領、副大統領に次ぐ第3位の要職で、アメリカの現職の下院議長が台湾を訪問するのは1997年のギングリッチ以来25年ぶりとなりました。
それに対して、台湾を自国の領土としている中国政府は、ペロシの台湾訪問に強く反対する声明を発表し、「訪台すれば相当の措置を取る…」と何度も警告していたわけです。
ペロシの台湾訪問を受けて、中国外務省は「ペロシ議長は、中国政府の反対と厳正な申し入れにもかかわらず台湾を訪問し、一つの中国の原則に違反し、両国の政治に深刻なダメージを与えた」と表明しました。
そして、台湾の南西沖にある防空識別圏に、20機以上の中国人民解放軍の戦闘機が進入したと報道されています。それと同時に2日夜は、台湾総統府のホームページに、大量のデータが送りつけられてシステムをダウンさせようとするDDoS攻撃を受けたと発表されています。
台湾国防部ウェブサイトにサイバー攻撃、中国との緊張下
(出典：2022年8月4日 Reuters*）
サイバー攻撃は台湾域外から行われ、データを処理しきれなくなってサイトの表示が一時フリーズしたなどの影響を受けましたが、約20分後に復旧しています。翌日3日、中国は台湾に供給していた建築に必要な砂の輸出を禁止しています。
そのような状況の中、ホワイトハウス（大統領官邸）の警告を無視したペロシの訪台は、マスメディアの報道では深刻な状況を伝えていますが、軍事演習として5発の弾道ミサイルを発射しただけで中国軍は終わりにするはずです。
もし台湾軍が中国本土に向けてミサイルを発射して場合、中国軍はすぐに反撃してミサイル基地ごと壊滅させて停戦に持ち込もうとするわけです。つまり、中国政府は武力衝突する意思はなく、大規模な軍事演習の実施で不満を表明しているということです。
ペロシが台湾に到着した2日夜、中国軍は東シナ海を所管する東部戦区に対して、台湾周辺で軍事演習を開始すると発表させました。また、台湾北部や南西部、さらに南東部の空・海上で軍事演習を実施すると説明しています。
そして、台湾海峡でも長距離の実弾射撃などを実施するということで、軍事演習は台湾を囲むように6ヵ所の空域と海域や空域で8月4日から8月7日まで続く予定です。
米軍、空母ロナルド・レーガンなどをフィリピン海に展開…「不測の事態に備え」中国軍を監視
(出典：2022年8月4日 読売新聞）
一方、米軍は巨大空母ロナルド・レーガンと強襲揚陸艦トリポリなどの空母打撃群をフィリピン海に配備し、戦闘機の着陸訓練を実施しています。沖縄の南西諸島にも艦隊が配備されており、待機している状態です。
他方、台湾軍は中国軍の軍事演習に対応するため、挑発の可能性に対応するために4日まで強化即応指導期間に入っていました。空軍基地がある台東（タイトン）には、アメリカ製戦闘機ミラージュがさらに4機が追加配備されました。
南シナ海と台湾付近の海域では、中国軍と米軍の空母が距離を少しずつ縮めている状況にあり、予想外の軍事衝突の可能性もあると警戒されています。しかし、軍事専門家のほとんどは武力衝突の可能性はないと指摘しています。
空自F15戦闘機那覇基地から緊急発進か 離陸6回確認
(出典：2022年8月4日 NHK NEWS WEB）
米軍は、これまで台湾有事の際の準備を何度もシミュレーションしており、中国はそのデータを公開しています。実際に、台湾の東部海域は米軍と自衛隊が担当し、台湾海峡は台湾軍が担当しています。
つまり、米日台の連合軍は台湾海峡を東西エリアに分けているということです。もし本当に中国が台湾を侵攻した時、日本の自衛隊は米軍と共同で戦闘に参加することになっています。だから、台湾有事は「日本有事」であるというのは間違いありません。
中国と日本を戦争させたいアメリカのディープステートは、在日米軍基地が最初に攻撃されることを計画しています。米軍基地周辺にお住まいの方は、万が一のことがあった場合、すぐに逃げる準備をしておいてください。
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