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We’re almost out of ammunition and relying on western arms, says Ukraine
(出典：2022年6月10日 The Guardian）
Ukrainian volunteers in the east feel abandoned
(出典：2022年5月26日 The Washington Post）
日本のマスメディアが報道している内容と異なり、アメリカやイギリスの大手新聞社はウクライナ軍には十分な武器や装備、また食料や水すらもない状況で戦っていると報道しています。
特に、包囲されたウクライナ東部のセベロドネツク市に拠点を置く小隊の兵士たちは、ロシアのSNSテレグラムで戦線を離脱するとの動画メッセージを投稿しました。動画は英語に翻訳されていますが、ロシア軍の攻撃に耐えられないと言っています。
後方部隊からの重火器と砲弾、弾丸が前線に届かないのと、指揮官が不在で身動きが取れなくなったというわけです。物資を2週間も待っていましたが、このままでは戦死するか、餓死する可能性が高いと判断したようです。
兵士たちは、国を守ることを断念したのではなく、ウクライナ軍本部への疑念やお互いの兵士としての尊敬が失われていると述べています。最前線の兵士たちに必要なのは武器と指揮官であり、それが不足している状況では勝ち目はありません。
ウクライナ兵の死者１万人に 東部要衝、激しい市街戦続く
(出典：2022年6月11日 時事通信）
似たようなメッセージをSNSに残す部隊は、特に東部のドネツク州やルガンスク州に多く、ウクライナ軍が敗北寸前であることは間違いありません。これ以上の戦闘継続は困難なため、ウクライナ軍の完全撤退が始まろうとしています。
もしウクライナ軍が撤退することになれば、プーチンの当初からの目標である東部2州の独立に近づくことになります。ウクライナ軍の劣勢とロシア軍の攻勢がはっきりした今、これまでウクライナの勝利を確信していた西側諸国にも変化が見られ始めています。
ところが、ゼレンスキーは「侵攻が始まる前の2月23日時点まで押し戻したい…」、と言っています。ロシアとの停戦交渉を探っていますが、アメリカやイギリス、そしてNATOはそれを許さないと思われます。
実際に、西側諸国がウクライナにいくら軍事支援をしても、もはやロシア軍を追い出すことはできなくなっています。南部にある港湾都市オデッサとミコライオ、そしてヘルソンは、出荷前の大量の穀物類をロシアが握ってしまいました。
多くの専門家は、ウクライナは最初の第一段階で成果を上げたが、東部では兵士の数が不足していると指摘しています。もはやウクライナに優位性はなく、ロシアも死傷者を出しながら少しずつ前進しています。
キッシンジャー「戦争終結のためロシアに領土を割譲せよ」
(出典：2022年5月26日 Yahooニュース）
要するに、ウクライナには勝ち目はなく、プーチンが目標としていたことが現実的になろうとしています。国防総省の統合参謀本部議長マーク・ミリー将軍の弱気な発言や、ダボス会議でのヘンリー・キッシンジャー・元国務長官の和平交渉の提案でも明らかです。
おそらく、6月中には日本のマスメディアも、ウクライナが敗戦したことを伝えるようになると思います。しかし、ウクライナ戦争が終わることはなく、戦争は延々と続く可能性があります。最終的には、膠着状態でお互いに戦意を喪失することになります。
また、ロシアが勝利を宣言することで、西側諸国も認めざるを得ない状況になる可能性もあります。さらに、和平交渉で突然戦争が終結する可能性もあり、それから再びコロナ騒ぎを起こされていくことも考えられます。
今回は、ウクライナとロシアとの戦争である以上、どのように終結するかはプーチンとゼレンスキーの両大統領によって決定される必要があります。そして、これからロシアは本格的にアメリカとの「通貨戦争」と「エネルギー戦争」、そして「食糧争奪戦争」に向かっていきます。
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