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ロシアやイギリスでワクチン摂取が始まった

2020/12/11


イギリスで新型コロナウイルスのワクチン接種開始 米ファイザー製
2020年12月8日 BBCへのリンク画像です。

(出典:2020年12月8日 BBC)


ロシアやイギリスで、ついにワクチン摂取が始まっています。新型コロナウイルスの感染拡大は続いていますが、12月は比較的ポジティブなニュースが増えてきたように思います。


米FDA ファイザーの新型コロナワクチン緊急使用許可へ
2020年12月11日 NHK NEWS WEBへのリンク画像です。

(出典:2020年12月11日 NHK NEWS WEB)


アメリカの製薬大手「ファイザー」は、開発中の新型コロナ感染症ワクチンの条件付き販売許可を、アメリカのFDA(食品医薬品局)とEUの医薬品庁(EMA)に申請し、使用開始を承認する可能性があることが報道されています。


「21年後半にはパンデミックを制御」 米首席科学顧問
2020年12月2日 朝日新聞へのリンク画像です。

(出典:2020年12月2日 朝日新聞)


また、ホワイトハウスで新型コロナのワクチン配布計画を統括するモンセフ・スラウイ首席科学顧問は、全世界に十分な量のワクチンが行き渡る時期について来年後半までに大半の人が免疫を持つようになると予測しています。


現在、致死率の世界的に低下傾向が続いており、科学的な根拠ははっきりしていませんが致死率の低下がウイルスの弱毒化がもたらしたという見方があります。感染拡大が続く中、ワクチンが世界各国で摂取されることで、来年の半ばには大分落ち着くのではないかという期待感が膨らんでいるようです。


つまり、ワクチンの流通と同時に、世界中の人々が規制なく経済活動を再開できるコロナ以前に戻ることができるという期待があるわけです。ところが、ウイルスの進化による突然変異はこれから起きる可能性があります。


現在、欧米諸国で流行している突然変異したウイルス株の約90%に、抗体に対する耐性が検出されています。特に、モノクローナル抗体(mAbs)という抗体を使用した研究では、50を超える変異したウイルス株が発見されているようです。


研究者 新種の新型コロナが欧州での新たな症例の大部分の原因に パンデミックが加速
2020年10月29日 SPUTNIKへのリンク画像です。

(出典:2020年10月29日 SPUTNIK)


特にヨーロッパで拡大している「20A.EU1」という変異型は、毒性は強くはなくても感染力が強い特徴があります。果たして、開発されたワクチンが変異型に対してどこまで効果があるのかは疑問です。むしろ、ワクチンを接種することでさらに変異が起きる可能性もあります。


大学の医療機関などの研究論文によると、新たに発見された抗体に対する耐性を持つ変異型は、ワクチンや抗体治療薬の開発に大きな影響を与える可能性があると発表しています。血清による抗体に抵抗性があることもわかっています。


そして、重要なのはワクチンや治療用抗体、回復期血漿療法などによって、さらに変異が生じる可能性があり、これらの治療法の効果が低下する可能性です。


すでに免疫に耐性のある変異型も出現していますが、世界中でワクチンが使用されるようになれば、これらの変異型は自然由来のウイルス株に吸収されるということです。ウイルスが人間の細胞に侵入する際、体内に中和抗体が作られることで感染を防止する免疫ができるわけです。


しかし、体内で中和抗体が作られないウイルス株の突然変異が起きています。もし、ワクチン接種の拡大で中和抗体が作られると、かえって免疫耐性を持つ変異型が広がる恐れがあるということです。


コロナウイルスの変異を理解する
2020年9月10日 ネイチャーアジアへのリンク画像です。

(出典:2020年9月10日 ネイチャーアジア)


要するに、ワクチンが効かない変異型がさらに拡大し、感染拡大が止まらなくなるリスクがあるとも言えます。当然、このような現象は研究段階の仮説でしかありませんが、実際にワクチン接種が始まってから様子を見ないことには何もわかりません。


一方、毎年流行するインフルエンザには香港型とソ連型、B型、そして主に子どもに感染しやすいC型の4つがあります。この4つのウイルスに全て対処できる抗体を持つワクチンが、日本でも接種されているようです。


ただし、新型コロナウイルス向けには全ての変異型に対応できるワクチンが開発されるには、さらに時間がかかると思われます。結局、100年前のスペイン風邪のワクチンは未だに完成していないことを考えると、ワクチン開発に意味がないことを知ることになりそうです。


あらゆるウイルス感染症は、いずれ落ち着いてくるか、あるいは完全に消滅する時が来るものです。私たちは、それまで厳重な感染予防に心掛け、引き続き手洗いやうがい、アルコール消毒、換気、そしてマスク着用を行うしか方法がないのが現状です。

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