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ウクライナが「中立化」提示、プーチン氏には受け入れ困難な内容も…予断許さぬ停戦交渉
 (出典:2022年3月30日 読売新聞)
先週からトルコが仲裁に乗り出し、ロシアとウクライナが停戦協議に入っています。しかし、現在もロシアの攻撃は継続されていると報道されています。
ロシアは、あくまでウクライナの防衛力と経済力を低下させてから停戦協定を締結するように考えています。なぜかと言えば、ゲリラ戦を展開するアゾフ大隊の激しい抵抗が止まらないうちは時間とコストがかかるからです。
ゼレンスキー政権を倒し、不人気な親ロシア政権を誕生させて、ウクライナ国民に押し付けたところで先はないということです。また、ロシアにとって和平協定を締結することは目標を達成することにはならないと判断しているかもしれません。
だから、ウクライナの防衛力と経済力を低下させてから、和平協定を結ぶことを目指しているわけです。ロシアは、政権交代へのこだわりを捨てる代わりに、ウクライナの軍事施設や港、空港、鉄道、軍、工場を徹底的に破壊した後、一旦ロシア軍を退却させます。
アゾフ大隊を全滅させた場合、東部のロシア系住民に手を出すことはなくなります。軍事施設も破壊されており、ウクライナ政府が再武装するまでは時間の余裕ができるため、もう一度立て直しながら弱体化したウクライナ軍に同じ作戦を繰り返すと脅すだけです。
ウクライナ大統領府顧問、5月初旬までの戦争終結を予想
 (出典:2022年3月15日 Reuters)
一時的に全軍を撤退させることは、ロシアにとって経済的コストを最小限に抑えることができるようになります。また、ウクライナにとっても全土を占領されたり分割されたりすることなく、復興する時間が与えられることになります。
さらに、欧米から受けた経済制裁のいくつかも解除させる可能性があります。しかし、ウクライナの憲法改正が実現しない場合、中立化と非武装化の目標は達成されないままとなり、その目標を達成するために数年後に再びウクライナを侵攻する必要が出てきます。
ロシア軍は、ウクライナの主要都市にある集合住宅やショッピングセンター、病院や学校、そして通信基地や発電所を徹底して破壊したことがわかっています。一部は、アゾフ大隊の仕業であることも明らかになりました。
今週に入ってから停戦に向けた協議が行われ、ロシア、ウクライナから双方から和平に向けた発言が相次いでいるにもかかわらず、なぜかロシア軍は激しい攻撃を止めようとはしません。ウクライナを軍事的に弱体化させる破壊行為は、和平協定が近いということです。
以前、ゼレンスキー政権のウクライナ大統領府顧問は、「5月に和平協定が結ばれるだろう…」と述べていました。だから、5月までにロシアの激しい攻撃は続くかもしれません。
ルーブル上昇、ロシア株も高い
 (出典:2022年3月30日 Reuters)
ロシアの通貨ルーブルは、ウクライナ侵攻前の水準に向けて値上がりしています。1ヵ月間も取引が停止されていたロシア証券取引所は、取引再開して5日目にロシア株が上昇し始めました。
また、日経平均株価も和平協定を織り込んだ展開を見込んでようやく上昇し始めました。ロシアの高官の発言の中には、「ロシアに経済制裁などをすると、自分に返ってくる…」というものがあります。
柔道の有段者であるプーチンは、相手の力を利用して勝つという柔道に通じる政治を全うしているように感じます。プーチンは、これまで何回か対外関係を表現する時に柔道で例えてきました。
だから、日本企業はロシア市場から撤退することで、10年以上かかって構築した信用とシェアを失うことになります。その代わりに、中国やトルコ企業が参入してくるのでロシアにとっては大したことはないと思います。
プーチン氏“持論”で日本批判「日本は真実を無視」
 (出典:2022年3月26日 Yahooニュース)
岸田政権や経団連などは、ロシアに批判的な発言を繰り返しています。日本政府や外務省は、プーチンの日本に対する発言を分析し、その背景を説明する必要があります。日本企業が本当にロシアから撤退すれば、日露の経済面での関係が失われてしまいます。
日本政府は、バイデンの言いなりになって発言したことを反省し、これからロシアとの関係を外交面で修復する必要に迫られると思われます。ロシア在住の日本国民のことも考え、慎重に発言しいてもらいたいものです。
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