ヨーロッパで感染再拡大各国が対応に追われる
(出典:2020年9月22日 NHK NEWS WEB)
以前、新型コロナウイルスの具体的な認識について説明したことがありましたが、9月現在の最新情報についてもまとめたいと思います。
まず、国際機関のWHO(世界保健機関)だけではなく、各国政府は新型コロナの感染拡大の評価を間違った方法で分析しているということです。この結果、新型コロナの感染はむしろ拡がっていきました。政府は、感染拡大を抑え込むための厳格な処置を導入する必要があります。
また、ヨーロッパ諸国では新型コロナに感染したり、命を落とす人がこれからも増加する可能性があります。それと同時に、国民の多くが政府の行動規制に抵抗し、テロのような激しい暴力を伴う抗議運動が激増するものと思われます。
たとえ新型コロナの抗体が完成したとしても、効果的な抗体や集団免疫はこのウイルスに関して言えば存在しないため、この事実をウイルス学者が受け入れ、他の方法を考える必要がありそうです。
新型コロナの感染から回復したとしても、有効な抗体が存在しないとなると再感染する可能性は避けられません。回復後もウイルスは体内に残るので、これが同種のウイルスを引き寄せて再感染しやすくなるわけです。
結局、ヨーロッパ各国の政府や国際機関は、未だにこの新型ウイルスの危険性を十分に認識できておらず、感染拡大を抑え込むための厳しい処置を適用できないでいます。このウイルスの恐ろしさを、証明する情報も十分に公開されていないのが現状です。
実際に、各国政府は自分たちの責任の重さを理解できておらず、新型コロナの感染拡大を甘く見過ぎているように思います。こうした政治家や官僚、自治体の役人たちは公的な意味で不適格であるように思います。
コロナ、飼い主からペットに感染の可能性研究
(出典:2020年9月18日 AFP BB NEWS)
さらに、このウイルスの危険性はその突然変異のスピードの速さに現れており、もっと危険なウイルスへと変異している状況をウイルス学者自身が理解できていません。なぜかと言えば、現代の研究水準では変異を観測するための十分な手段がないからです。
こうしたウイルスの突然変異の結果、若年層への感染が拡大し、これから子供や妊婦なども感染していく可能性があります。そして、一度感染するとその影響は生涯続くことにもなりかねません。
第二波では、犬や猫をはじめ、多くの家畜も新型コロナウイルスに感染するようになることも考えられます。しかし、ウイルス学者は動物から人間には感染することはないと言っています。私は、変異によって動物にも感染するものと見ています。
そして、ウイルスの感染はウイルスが体内に検知される量が一定の水準に達しない限り感染しないとされていますが、ウイルスの量に関わらず、感染すると他の人にもすぐに感染することが世界中で起きています。
米CDC、エアロゾル感染警告を撤回 「草案を誤掲載」
(出典:2020年9月22日 Yahooニュース)
最後に、マスク着用についてですがヨーロッパ規格ではFFP3、アメリカ規格ではN100、そして日本規格ではDS3の医療用マスクしか防御の効果はないということです。ドラッグストアなどで販売されている防御水準の低いマスクは、菌は予防できても0.5μ以下の極小ウイルスの予防効果はないと思います。医療用マスクであっても、期待できる予防効果は97%と言われています。
9月に入ってから、人のいない広場や通りなどでは感染の可能性はほとんどないことを知り、多くの人が外出先でもマスクは着用しなくなりつつあります。ただし、注意することがいくつかあります。
例えば、新型コロナウイルスは口や鼻から出る飛沫によって感染する、という事実を認識することです。その意味で、新型コロナウイルスは飛沫(エアロゾル)を媒介にして空気感染する可能性が高いと思います。
また、気温の低くなる冬の季節には飛沫は透きとおり、吐く息のように目に見えるようになり、飛沫からの空気感染はペットや家畜からも起こり得ます。飛沫は、気温が低いと肉眼で見えるので注意できますが、気温が高いと見ることはできません。
ただし、人と話していると確実に飛んでくることから最大限の注意が必要となります。気温が低いと飛沫が目に見えるようになる理由は、気温の低い環境では空気が水分を十分に吸収できないからです。これまでのように、人との間は少なくとも2メートルのソーシャル・ディスタンスは取るようにしたいものです。
ニュージーランド、新型コロナの新規感染者ゼロ 過去5週間で初めて
(出典:2020年9月20日 CNN)
飛沫の重さは、水分の吸収力のない気温の低い環境では5グラム程度です。ところが、水分を吸収する気温の高い環境では30グラムにもなることがあるようです。気温の低い環境では、飛沫はより小さく、細かくなるため、空気に乗って拡散しやすくなるという特徴があります。
最後に、飛沫の性質は気温だけではなく、湿度によっても影響されます。湿度が低い環境では、水分が蒸発するので飛沫は小さくなります。飛沫だけではなく、飛沫が付着したあらゆる物質の表面から感染するということです。
そうした飛沫は、口、鼻、そして目の粘膜を通して感染しますが、動物や昆虫、さらに排泄物も感染を媒介する可能性があります。第二波が来た時、これらのことが報道されることになると思います。
|