様々な分野で「信仰心」を持つ人々が活躍する時代が到来⑤　「日本人は多民族が混血した雑種（ハイブリッド）」

徳川最後の将軍である徳川慶喜が「大政奉還」した時、それまで民衆たちの間でもあまり知られていなかった孝明天皇が突如クローズアップされることになったわけです。

幕末の朝幕交渉で再確認された「大政」を天皇に返上したのが慶応3年（1867年）10月ですが、この時点では慶喜は征夷大将軍職を辞職しておらず、幕府が廃止されるのは12月9日の王政復古の大号令の時です。

第121代の孝明天皇の写真は残っていませんが、肖像画の顔はどれも中国大陸や朝鮮半島にルーツがある顔をされています。藤原氏などの朝廷の人間も「渡来人（弥生系）」が祖先におり、元からいたアイヌ民族や琉球民族など「縄文系」とは顔立ちが違うのは明らかです。

例えば、その約200年前にあたる第108代の後水尾天皇が、嫌々ながら徳川家の妃をもらうことになり、そのいざこざによって徳川家と断交状態となったことはよく知られた話です。なぜかと言えば、徳川家は先祖代々、縄文系だからです。

さて、旧約聖書を読むと古代イスラエルには12支族がいたと記されています。彼らは、紀元前1021年にイスラエル王国を建国し、922年頃に北と南に分裂しました。その200年後に北イスラエル王国が滅亡し、やがて南にあったユダ王国も滅亡しています。

それ以来、古代イスラエルの10支族の行方がわからなくなっているというわけです。彼らはアジア各国に離散したという説がありますが、失われた10支族はシルクロードを通り、日本にたどり着いた可能性があると言われています。

実際に、1994年にはミャンマーで暮らす少数民族が失われた10支族の「マナセ族」であると判明し、その一部がイスラエルへ移住しているようです。ちなみに、日本も「アミシャブ」という失われた10支族に関する調査機関の調査対象国になっています。

つまり、ユダヤ人の一部はシルクロードを経て、中国大陸と朝鮮半島に移動し、最終的に日本列島に到達したということです。その筆頭格である「秦氏」はユダヤ人の血族であり、特に土木工事の分野に優れていたとされています。

当時、最新技術であった養蚕（絹の素材）から服を編む文明は、原住民にも伝えられています。現在の日本には、いわゆる「在日朝鮮人・韓国人」が大勢暮らしていますが、それ以前にも朝鮮半島から様々な人種が住み着いていたということです。

現在の日本の医学や建築学、服飾、そして食文化などのほとんどは、中国大陸や朝鮮半島からやってきた人々の貢献と犠牲で成り立っているのは間違いありません。中国や韓国を極端に嫌う日本人がいますが、この歴史的なタイムラインだけは認める必要があります。

大事なことは、過去に起きた不幸な出来事も認めた上で、次の未来について彼らと真剣に話をずることです。そうしなければ、再び日本は中国や北朝鮮との戦争に巻き込まれる可能性があります。

村上和雄「日本民族はハイブリッド（雑種）な民族」

(出典：GoodStory ）

いずれにしても、日本列島は古代から現在まで世界各地から様々な民族が出入りし、ゆっくりと時間をかけて混血したため、日本人は「雑種（ハイブリッド）」であるように思います。例えば、北海道や東北にはロシアに先祖を持つ人々が住んでいます。

顔は日本人ですが、よく見てみると日本人離れしたところがあります。東南アジア人のような特徴を持つ顔もありますが、長い間に混血が繰り返されたことで面影が出ているケースもあると思います。要するに、古代の日本は単一民族ではなかったことになります。

日本人は特殊ではなく、古代に成立したアメリカのような多民族集合体です。だからと言って、日本人とユダヤ人の祖先が全く同じとは言い切れません。遺伝子的には中国の漢民族や朝鮮民族のほうが単一民族です。

DNA研究で「縄文人と弥生人」が分かってきた

(出典：2016年6月17日 HUFFPOST）

すでに世界中の研究者がDNA分析で証明しているように、日本人はそれぞれ異なる遺伝子を持っています。新型コロナという「インフルエンザ」に感染しやすい人や感染しにくい人もいるということです。

だから、海外に行ったことがない日本人は欧米の最先端技術を速やかに吸収し、さらに性能を上回る改良を可能にすることができる能力を持っているわけです。着物から洋服に、米食からパン食になるのに時間がかからないのが日本です。

斬新なアイディアには欠けますが、オリジナルよりも優れた商品やサービスを提供できる日本人は世界的に尊敬されているのは明らかです。その特異な点を生かし、私たち日本人はこれから乗り切っていくしかありません。

むやみに卑屈になる必要もなく、高いプライドを持つ必要もありません。ただし、「学び直し」は必要です。特に、30代以上は間違った知識を捨て、情報リテラシー力を身に付けることが不可欠です。2021年は、英語や国語、歴史、政治、経済などを是非学び直していきましょう。

古来、日本人が目指していたことは世界平和のために生きることです。一刻も早く日本民族の崇高さに目覚め、明治維新以降の民族主義から脱却し、広い視点で物事を見るべきです。古代から現在までの本当の歴史が理解できると、私たちの存在はほんの一瞬でしかないということです。