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中国の「スマート・ロジスティックス」が世界を席巻する日

2022/2/10 (木)


トラック運転手に退役軍人、米が職業訓練 人手不足で
2022年2月9日 日本経済新聞へのリンク画像です。

(出典:2022年2月9日 日本経済新聞)


世界中のトラック運転手や港湾・空港の荷下ろし作業員の多くが、「コロナ&ワクチン騒ぎ」で離職したために物流に欠かせないサプライチェーンが機能しなくなっています。


世界全体で見てみると、それが原因でインフレ率が少しずつ上昇し始め、食料品や日用品などの物価が上がり始めているわけです。


現在、北京冬季オリンピックが開催中ですが、その中国で「スマート・ロジスティックス」という価格やコスト、買い手と売り手、配送された商品のサイズや重量など、製品の詳細が一致しているかどうかをコンピューターがチェックし、その情報を税関に送ることで事前に問題を防いでいるシステムが注目されています。


中国のオンライン通販大手「アリババ社」のプラットフォームを利用している配送企業では、世界中に商品を保管するための倉庫を持ち、一日1億個以上の貨物を取り扱いだけでなく、配送までしています。


例えば、日本ではアマゾンの通販サイトで商品を購入すると、クロネコヤマトや佐川急便などが商品を家まで届けてくれます。しかし、日本人にはあまり馴染みがないかもしれませんが、世界中でアリババの通販サイトが利用されています。


中国全土に24時間以内、全世界に3日以内 「世界のショッピングモール」を目指すアリババの「本気」
2018年11月28日 NECへのリンク画像です。

(出典:2018年11月28日 NEC)


中国最大級の通販サイト「淘宝網(タオバオ)」では、決済を支付宝(アリペイ)で処理し、商品を「菜鳥(ツァイニャオ)」が配送しています。日本で言えば、楽天で商品を購入する際に、ペイペイで支払い、クロネコヤマトが配送するようなシステムです。


中国の物流拠点は深センですが、そこから世界中にチャーター機で運ばれています。しかし、離陸時に税関手続きのデータが相手国に送信され、着陸時にはすでに貨物が通関されているわけです。


この税関手続きの自動化というのは、出荷時間を大幅に短縮することが可能になっています。中国の経済成長というのは、このような最新の物流システムの向上によって成し遂げられてきたことがわかります。


アリババグループは、2014年に国際便の大規模配送をスタートしましたが、当時は商品の配送に1ヵ月近くかかっていました。しかし、現在は「スマート・ロジスティックス」の導入により通関手続きの自動化で1日2000万個以上の小包を処理しています。


このシステムを使うと、1キロの荷物がたった30セント(約33円)で24時間以内に中国国内のどこにでも配送することができるということです。今後、3ドル(約330円)で72時間以内に世界のどこにでも配送されることになるものと考えられます。


国際宅配便はどこがお得?!ヤマト・佐川急便など有名5社を徹底比較
2021年5月19日 封筒印刷製作所へのリンク画像です。

(出典:2021年5月19日 封筒印刷製作所)


もし日本から国際宅配便で1キロの荷物を送る場合、DHLやFedExなどを使うと次の日に配送されますが料金は約1万円かかります。一方、ヤマト運輸は1200円、佐川急便は5900円かかり、一週間程度で届けられます。


今後、日本企業がこのシステムを導入すると、世界中で食品や医薬品を生産している人たちからいつでも「早くて安い配送料」で商品を手に入れることができるようになるかもしれません。


また、日本で生産されている商品も海外に配送やすくなるので、生産者は英語や外国語ができれば世界に販売することができようになるはずです。輸出入業者に手数料を払わず、直接相手に配送・振り込みされるというのは画期的なアイデアです。


このようなスマート・ロジスティックスの有効性は、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大でも確認されています。2020年1月、最初に発見された中国の湖北省と武漢市は約2か月半も都市封鎖されました。


「科学技術による奇跡の未来を作る」スマートロジスティクス企業・菜鳥のイノベーション
2020年12月16日 ALIBABA NEWS JAPANESEへのリンク画像です。

(出典:2020年12月16日 ALIBABA NEWS JAPANESE)


そのような状況の中、アリババグループは世界中から7000万個の医療救援物資をたった1日で医療機関に配送しています。中国政府が、強引に感染拡大を抑え込んだことで、さらに需要の高まりを見せています。


世界中の航空会社が国際定期便を減らす中、チャーター便を5倍以上に増便されています。そして、世界各国に大量の医療救援物資を届けることで貢献度が評価されています。


北京冬季オリンピックの開会式は、ダイナミックで魅惑的な演出に絶賛の声が上がっていますが、昨年の東京夏季オリンピックの開会式の演出が改めて批判される事態となっています。中国は、日本と違って着実に最先端技術を開発してきたということです。


これに「デジタル人民元」が加われば、一気にアメリカを抜いて中国のプラットフォームが「世界のスタンダード」になる日が近づいています。ただし、中国共産党政権が崩壊した後は新たに生まれ変わる必要があります。

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