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ドゥーギンの娘ダリヤの暗殺事件とロシア国内の厭戦気分の変化

2022/9/1 (木)

「9月中には何かをする」謎の反プーチン組織“NRA”関係者を直撃!”側近の娘”爆殺事件の真相は… 
2022年8月29日 Yahooニュースへのリンク画像です。

(出典:2022年8月29日 Yahooニュース)


8月21日、モスクワ市郊外の高速道路でプーチンの思想的ブレーンであるアレクサンドル・ドゥーギンが所有しているトヨタ・ランドクルーザーが、突然爆発して娘のダリアが殺害されました。暗殺のターゲットはドゥーギンでしたが、別の車に乗っていました。


ドゥーギン親子は、講演が終わった帰りでしたが、ロシア当局はTNT爆弾が運転席側に仕掛けられていたと発表しています。また、計画性が高い自動車爆弾テロであるとし、犯人を捜索中であるとしています。


翌日の22日、プーチン大統領は哀悼の意を表し、告別式ではプーチン大統領の代理人が勲章を授与しました。父親のドゥーギンは、公式声明でウクライナによって殺害されたと述べています。


娘のダリアを殺害した犯人についてですが、事件直後に国民共和国軍(NRA)が犯行声明を行いました。犯行声明では、「プーチンが戦争を起こし、多くのロシア兵を戦死させた犯罪者だ…」と発表しています。


それに対して、ロシア当局はウクライナと関係がある全ての反政府組織を捜索すると述べました。実は、ドゥーギンはウクライナの様々な武装組織から狙われていました。おそらく、ネオナチのアゾフ大隊が関与している可能性が高いと考えられます。


プーチン氏の盟友の娘死亡、「ウクライナの特殊部隊の犯行」とロシア
2022年8月23日 Yahooニュースへのリンク画像です。

(出典:2022年8月23日 Yahooニュース)


いずれにしても、ロシア当局はウクライナ東部や南部に住んでいるロシア系ウクライナ人などから情報を収集し、ウクライナ政府やNATOとの関係を調査していると思われます。一方、ロシア保安庁はナタリア・ヴォフクという女性の犯行であると公表しています。


この女性は、ダリアと同じモスクワ市内のアパートを借りており、ウクライナのナンバープレートを付けた車でエストニアに出国しているとのことです。ロシアに入国した時はドネツク州のナンバープレートであったことや、髪の色が変わっているので変装している可能性があるということです。


ウクライナ内務省の国家警備隊のリストに名前があることで、アゾフ連隊と関係があると主張しています。当然、全てをロシアのせいにしているウクライナ政府は、爆破事件への公式な関与を一切否定しています。


ウクライナ戦争を優位に進めているロシアですが、ダリヤ暗殺によってロシア国内の厭戦気分(戦争は嫌だ)が一気に吹っ飛んでしまっています。他方、ロシア外務省のラヴロフ外相も暗殺行為を非難しており、これからさらに戦争が激化していくのは確実です。


「プーチンの頭脳」爆殺は、ロシアお得意の偽旗作戦?「非人道」兵器使用の口実できた
2022年8月23日 Yahooニュースへのリンク画像です。

(出典:2022年8月23日 Yahooニュース)


これが今回の事件の狙いであり、日本を含む西側メディアはダリア殺害をウクライナに責任を転化するためにプーチンが仕掛けた「偽旗作戦」であると報道しています。


しかし、ドゥーギンの世界的な影響力と発信力を考えると、むしろプーチンの思想的な発信力を抑制することを目的にしたウクライナ側の犯行であると考えるほうがよっぽど自然です。実際に、ドゥーギンは反グローバリストの思想家です。


ロシア軍や警察、官僚たちの中にも、ドゥーギンの支持者が一定数存在しているわけです。プーチンは、大統領に就任した1999年から2003年頃(イラク戦争)までは西側諸国とは親密な関係を維持していました。


しかし、2004年頃に始まった「オレンジ革命」でこれまでのウクライナの親ロシア派政権が倒され、欧米寄りの政権が誕生し、NATOに加盟する動きが見られた時にロシアと西側諸国の関係は次第に悪化していったわけです。


アレクサンドル・ドゥーギン
ウィキペディアへのリンク画像です。

(出典:ウィキペディア)


当時、モスクワ大学の政治学科教授のドゥーギンは「新ユーラシア主義」を発表し、プーチン政権と西側諸国との関係を厳しく批判し始めています。そして、2014 年にウクライナで「マイダン革命」がしかけられました。


ロシアで開催されたソチオリンピック閉幕後、すぐにロシアはするにクリミア半島を併合し、シリア紛争介入でISを壊滅させて欧米との関係を悪化させましたが、それからプーチンは欧米と距離を置く路線を模索し始めました。


要するに、プーチンはドゥーギンの政治的思想を取り入れたということです。おそらくプーチンはドゥーギンと何度も話し合い、ウクライナ戦争後の未来についても方針を決めていたように思います。


ロシアは、欧米諸国との関係を断ち切り、ユーラシア大陸を中心とした新しい社会・経済モデルを構築する動きを見せています。ドゥーギンの思想は、これから世界政治や金融経済、医療、教育を大きく変化させていくかもしれません。

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