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団塊の世代を見て、若い人たちは自分の未来の姿に絶望している@

絶望する若者

元日産自動車会長のカルロス・ゴーン容疑者が年棒19億円ということで月給で計算をしてみると、19億円÷12ヶ月=1億5800万円となるわけです。


それに、土日休みとして日給で計算してみると、19億円÷12ヶ月÷20日=791万円になり、時給で計算してみると、1日8時間勤務で20日として19億円÷12ヶ月÷160時間=時給98万円となります。


しかし、そもそもカルロス・ゴーン容疑者の仕事というのは、本当に評価をするとそんなに高いレベルの内容ではないはずです。なぜかと言えば、経営においての意思決定など中小企業や上場企業のサラリーマン社長とやること自体は何も変わらないからです。


つまり、今の資本主義社会においてモノの値段というのは、実は言い値でしかないことがわかります。当然、そこに競争原理が働くと市場が形成され、市場価格やマスメディアの適当な記事によって決められてしまうということです。


また、経済学者や経済評論家などが勝手に微分積分の数式や理屈をこねて、さもその政策や企業理念が正しいなどと語っているわけです。ところが、本当にその理論が正しいかと言えば、そうではないことがバレつつあるように思います。


結局、個人がビジネスをするのに最も優れた環境は、競争がないことです。そうすればゴーン容疑者のように給与が言い値で決められます。要するに、何かビジネスを起こそうとする時、その場所で誰もやらない分野を見つけ、まずは調べてみることです。そうすれば、後発であってもその場所だけで起こす限り、チャンスを見つけられるのは明らかです。


さて、日本人を年代別で考えてみると、明らかに2極化している現象に直面することがあります。特に、給料がさして高くない20代、30代という若い世代ほど、こちらが求めることなく自発的に話をしたいと言ってくることがあります。


一方、私は40代でいわゆる「団塊ジュニア」と呼ばれている世代ですが、人口比率が多い分、うつ病を発症している方が多くいます。人の数が多いはずの40代ですが、何に対してもあまり積極的ではないことを考えると、存在していないのも同然なのかもしれません。


他方、50代というのは資産を持っている人と全く持っていない人との違いがはっきり分かれていることがわかります。この世代の特徴として、人間的に悪い人はいないように感じますが、親として夫婦として家庭の責任を背負い過ぎて動けなくなっているというのが現状です。


さらに、60代、70代以上になると企業の幹部や社長、医者など一部を除き、それ以外は完全に終わってしまっているように思うわけです。いわゆる「団塊の世代」は本当に近寄りがたい雰囲気が漂っています。


日本全国では社会問題がまだ残っていますが、客観的に見ると、とにかく私よりも年上である50代、60代、70代は年配者としてふさわしい行動やカネの使い方をしようとは考えていないことは明らかです。


このような現象一つを見ても、私は日本の劣化が想像以上に進んでいることを実感しています。そもそも、なぜあそこまで悪いことを露骨にしている安倍政権や大阪維新の会が支持されるのかが全くわかりません。


現状として、暴走する老人が増える中、店内ではクレーマーと店員が言い合う場面をよく見かけるようになり、痴漢や性犯罪も明らかに増えているように思います。その共通点として言えるのが、「今だけ、カネだけ、自分だけ」という考え方です。


彼らは、自分の地位や資産を失うことを極端に怖がっているように見えます。団塊の世代は、戦後に焼け野原の中をゴミをあさり、米兵に物乞いをしてきたわけですが、結局は地位や物欲が全ての人生であったということです。


テレビや冷蔵庫、洗濯機が家になければ不安に感じ、お金がなくなることを極度に嫌がる傾向があるため、若い人たちの尊敬の対象になりうることはありません。なぜか歴史や宗教について知らない人が多く、物欲成就の願掛けしかできなのが特徴です。


40代の私も含め、日本に住んでいる若者たちは、団塊の世代を見て思うことは、自分たちの未来の姿に絶望していることです。当然、若い人が育つはずもなく、若い人が働いても大事にされないということは、遅かれ早かれこれまでの日本は終わることが確実になったということです。

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