米国南部テキサス州に車列「神の軍」が到着。メキシコなどからの不法移民を規制するため、国境警備の強化を支援すると見られている。
(出典:2024年2月4日 X@sputnik_jp)
移民政策をめぐり、テキサス州が連邦政府と争っていることをバイデン政権も強い危機感を持っているようです。
実際に、これまでのような誰でも不法移民を入国させる移民政策を停止し、強制帰国させることが可能な方針を打ち出し始めています。民主党は、珍しく不法移民の改正案を共和党と協力して作成しており、議会で可決させようとしています。
ところが、共和党の大統領候補にほぼ内定しているドナルド・トランプは、超党派がまとめた法案に反対する発言をしており、下院議長をはじめ共和党の保守派は改正案が成立する見込みはなくなりました。
先週、「神の軍」と呼ばれる武装集団の約7万台に及ぶトラック部隊がバージニア州から、テキサス州兵と連邦政府の国境警備隊が睨み合っている「イーグル・パス」に到着し、テキサス州の分離独立運動を支持する大規模集会を行っていると報道されます。
銃撃戦のような衝突はまだ起こっていませんが、その間にもテキサス州は国境に有刺鉄線を設置し続けています。また、国境警備隊も静かに待機しており、現地の情報では不気味な雰囲気が漂っているようです。
アメリカが「2度目の南北戦争」前夜である理由 内戦リスクを高める「アノクラシー・ゾーン」
(出典:2023年3月30日 東洋経済ONLINE)
『How civil wars start (どのようにして内戦は始まるのか)』バーバラ・F・ウォルター著では、すでに日本語訳が出版されており、アメリカでも内戦が勃発する潜在性が高まっている状況について、アメリカを代表する政治学者が読み解き、警告しています。
アメリカは「いつ内戦が始まってもおかしくない国」になっており、その変化に不安を感じているアメリカ人もいれば、陰謀論だと気にしないアメリカ人もいます。しかし、アメリカがアノクラシー(部分的民主主義状態)に入ったこと」は事実です。
「今、本当にアメリカで起きていること」は、アメリカ大統領選挙を有利に進めているドナルド・トランプの支持率は高く、トランプの掲げる「Make America Great Again(MAGA)」政策の是非ではなく、トランプと同じ帰属意識を持っているかどうかの社会分断です。
つまり、連邦政府(バイデン政権)や自治体、報道・医療機関、大学、大企業などを中心としたグローバリズムによって利権構造を得てきた社会と、小規模でも他人を思いやりながらそれぞれのコミュニティで生活基盤を構築する社会のどちらかに帰属しているのかです。
トランプは、ディープステートを崩壊させることで「その手先が消えてなくなっても構わない」、という過激な主張をして支持されているわけです。日本で言えば、利権構造の中で脱税や売国などあらゆる犯罪を犯している自民党を消滅させるような抗議運動です。
米 スーパーボウル優勝イベント近くで銃撃 1人死亡20人余けが
(出典:2024年2月15日 NHK NEWS WEB)
なぜSNS上で、多くの日本人が自民党の悪事を投稿しているのかと言えば、自民党や経団連と関係が築けずに政治経済的に不利にさせられてしまったからです。アメリカにも、政治経済的に排除されていると強く感じている人たちが大勢存在しています。
同時に、スキャンダルを暴かれて地位や権力を失う政治家や企業経営者、芸能人たちも出てきました。両者とも、我慢の限界で暴力に走る傾向を強めており、あるタイミングで銃撃戦が始まるというわけです。
実際に、銃で武装した7万人のトラック部隊やテキサス州軍の兵士たちは、対岸で待機している連邦政府の国境警備隊との銃撃戦による武力衝突を覚悟しており、内戦が始まる可能性が高まりつつあります。
しかし、国内で武力衝突だけは避けたいバイデン政権はどこかで妥協することが考えられます。ただし、バイデン政権への不信感は民主党支持者の中でも広がり、テキサス州を中心とした27州と残りの23州は分離・独立していくしかないように思います。
「国民は増税、自民は脱税」 確定申告前に野党攻勢 衆院予算委
(出典:2024年2月15日 毎日新聞)
興味深いことに、バイデン政権と岸田政権の数々の失態が同時に起きており、日本もトランプ再選で「格下げ」させられる既得権益者が出てくる予兆があります。ワクチン接種を推進した全ての人間を逮捕・拘束し、脱税・売国行為の政治家も刑務所に閉じ込める必要があります。
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