フィンランドとスウェーデン NATO加盟「賛成」の世論が初の過半数に
(出典:2022年3月7日 東京新聞)
ウクライナ戦争が長引く可能性が出てきたため、ロシアがこのままNATO非加盟国のフィンランドやスウェーデンにまで侵攻する可能性はゼロとは言えなくなってきました。
ウクライナ侵攻後、むしろNATO(北大西洋条約機構)の結束が強まり、NATO加盟を模索する動きが始まっています。もし首都キエフが陥落することになれば、ロシアは西側諸国へ軍事的な圧力をかけるかもしれません。
フィンランドに近いロシア北西部の都市には、ロシア軍のICBMの発射基地などがあります。一方、永世中立国であるはずのスイスは、1990年代にEU加盟の国民投票を実施しましたが、否決されています。
ロシア、飛行禁止区域なければNATO圏攻撃もウクライナ大統領が警告
(出典:2022年3月14日 Yahooニュース)
今回、スイスはEUが実施している対ロシア制裁に加わりました。特に目立った動きはありませんが、西側諸国の結束力が追い風となり、スイスがEU加盟申請へと動くこともあり得るようになりつつあります。
ウクライナもEUへの加盟申請を行いましたが、EU議会が積極的であっても経済的なハードルは高く、すぐに実現できるものではありません。また、NATOへの加盟はほぼ絶望的であり、欧米諸国はウクライナを見捨てたのは間違いありません。
さて、なぜロシアのプーチン大統領がウクライナ侵攻を決定したかをもう一度考えてみたいと思いますが、少なくとも侵攻3日前の2月21日まではウクライナとの交渉は継続中であり、ロシアが侵攻するとは考えられていなかったわけです。
当時、ウクライナとの交渉の落としどころが絞られており、レンスキー政権からも前向きな反応が出ていました。ウクライナ国境に集結していた10万人のロシア軍も、侵攻準備のための補給路を確保していなかったことも明らかになっています。
また、プーチン自身も「ウクライナへの侵攻はない…」とはっきりと言っていました。もし交渉が妥結していれば、今回の戦争は回避できたかもしれません。そして、2月24日にプーチンが態度を急変させ、ウクライナへの軍事侵攻を発表しました。
原発狙う露軍の狙いはウクライナ核武装化阻止?
(出典:2022年3月7日 Yahooニュース)
果たして、侵攻は以前から実施する計画だったのか、それともプーチンに侵攻を決断させる何らかの事態が起こったのか、おそらくウクライナ軍はロシア系住民が住むドネツク州とルガンスク州を攻撃した可能性が高いと思います。
だから、プーチンはゼレンスキー政権がミンスク合意を順守する意志はないと判断し、攻撃を決意したということです。さらに、2月22日に「ミュンヘン安全保障会議」に出席したウクライナのゼレンスキー大統領が、将来的にウクライナが核兵器を配備する可能性に言及したことも関係ありそうです。
もしウクライナがNATOに加盟し、隔壁を保有するようになればロシアの脅威となるため、この脅威を排除するために侵攻を決意したということも考えられます。
「米がウクライナで生物兵器開発」安保理でロシア主張、各国は否定
(出典:2022年3月12日 Yahooニュース)
実は、ウクライナ国内には15か所のウイルス研究所が存在しています。その中には、アメリカ国防総省が運営しているバイオセーフティ・レベル4の研究所もあります。今回、ロシア軍は各地にある研究所を制圧していることは偶然ではないように思います。
そもそも、2014年に起こされたマイダン革命で退陣させられ、ロシアに亡命したヤヌコヴィッチ大統領は、アメリカ国防総省の研究所が「安全基準を満たしていない…」として協力関係を解消した過去がありました。
つまり、生物化学兵器(ウイルス・細菌兵器開発)の実験施設の疑いがあったということです。具体的な証拠はまだ出てきていませんが、プーチンはウクライナを拠点にしたロシアへの生物兵器による攻撃計画を事前に察知した可能性が高いと思います。
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