アムネスティがウクライナ軍の戦術非難の報告書「一般市民を危険にさらしている」 ゼレンスキー大統領は強く反発「侵略者から被害者に責任を負わせようとしている」
(出典:2022年8月5日 Yahooニュース)
ウクライナ戦争が始まった2月24日以降、3月時点ですでにウクライナ各地の病院や学校、ショッピングモールなどの施設が破壊されたことは欧米メディアだけでなく、日本のテレビ局や新聞各社も報道していました。
しかし、全ての破壊行為がロシア軍の仕業とされ、現地の民間人虐殺もロシア軍のせいにしていたわけです。ところが、最前線で報道している独立系ジャーナリストや軍事専門家の取材では、ネオナチと呼ばれるウクライナ軍のアゾフ大隊が行ったと証言しています。
また、ウクライナ軍は学校や病院などの施設を拠点にしてロシア軍を攻撃したり、武器置き場にしていたことでロシア軍の攻撃目標になったことは、国際的人権団体アムネスティ・インターナショナルまでも証言しました。
つまり、ウクライナ軍が民間人を「人間の盾」として使っていたということです。ロシア軍は、9月29日まで戦争とは呼ばず、「特別軍事作戦」としてゼレンスキー政権と政治的に決着を目標として軍事力を使っていたということです。
プーチン大統領演説全文ウクライナ“4州併合”を一方的宣言
(出典:2022年10月18日 NHK NEWS WEB)
そして、9月30日にウクライナ4州をロシアが住民投票で併合した後、20万人の予備兵を動員したことで「対テロ戦争」と呼ばれることになりました。プーチン大統領は、モスクワでの演説で「ディープステートの世界支配を阻止するのは、ロシアの伝統であり、宿命だ」と述べています。
要するに、ウクライナのゼレンスキー政権を「テロ国家」に指定し、完全制圧をするために全面戦争に方針を切り替えたということです。プーチンは、ロシア語で「対テロ戦争」という言葉を使っていませんが、ウクライナとは政治的に解決することを放棄したのは明らかです。
だから、ウクライナを完全制圧するためにはチェチェン軍や民間軍事会社のワグネルなどに任せるのではなく、主力のロシア軍を投入する必要があります。もはやクリミア大橋を爆破された報復ではなく、容赦なくウクライナを攻撃するという意思表示にしか見えません。
第2次世界大戦で、アメリカが日本の広島と長崎に原爆を落としたように、軍事大国というのは脅威を感じると核兵器を使用する傾向があります。アメリカをも超える軍事大国であるロシアは、ウクライナやNATO諸国に戦術核を落とすのではないでしょうか?
これから冬に入ってくると、ロシアは俄然有利さを増してきます。歴史を振り返ってみると、フランスのナポレオン軍やドイツのナチス軍を撃退したのも気温が低い冬でした。伝統的に寒さに強いロシア軍は、これから本格的にウクライナ制圧に向けた戦いを行っていきます。
すでに発電所や鉄道など、首都キエフ近郊のインフラ施設の攻撃は済んでいます。ウクライナ各地では停電が続いており、寒い中で人々は何とかやり過ごしています。ところが、ロシア軍はさらにミサイルを発射して政府の軍事施設を破壊していくと思います。
英新首相にスナク氏就任へ 党首選、モーダント氏撤退
(出典:2022年10月24日 日本経済新聞)
ゼレンスキー大統領は、頑なにロシアとの政治的解決を拒んだ以上、ロシアと交渉できるのは背後で武器支援をしているアメリカとイギリスしかありません。イギリスでは、トラス首相がわずか45日で辞任しました。
次の首相はインド系のスナク元財務相であり、白人ではないからこそ交渉の余地が残されているかもしれません。そして、アメリカでは11月8日に中間選挙の投開票が行われますが、結果次第ではバイデン政権との政治交渉がスムーズに行われる可能性もあります。
ロシアとトルコ首脳会談 “特別な協議” 内容に関心集まる
(出典:2022年10月13日 NHK NEWS WEB)
一方、プーチン大統領はトルコのエルドアン大統領と首脳会談を開催し、エルドアンがトルコの仲介でロシアとアメリカやイギリスなど欧米各国が交渉を始めることを打診する可能性があります。
しかし、ロシアやトルコの本当の狙いはイスラエルであり、ウクライナの背後に二重、三重国籍の「シオニスト」がゼレンスキー政権に深くかかわっていることを知っています。近い将来、「エゼキエル書」に預言されているように、ロシアとトルコ、イラン、そして北アフリカ連合はイスラエルに総攻撃を行うのでしょうか?
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