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中国香港では「革命」が起きているが、日本では「維新」という形になる


香港区議選「民主派圧勝」で中国が警戒する米国介入リスク
2019年11月26日の現代ビジネスへのリンク画像です。


「革命」と「維新」の大きな違いがあります。当然、学校の授業などで教えることはありません。まず、「革命」とはこれまで支配者階級が握っていた国家権力を大衆が奪い取り、政治や経済の社会構造を根本的に覆す変革のことを言います。


それに対して、「維新」とは全てのことが改められ、すっかり新しくなることを言います。共生社会の日本では、2700年もの歴史の中で一度も革命が起きたことはなく、「維新」という形で何度も社会構造が変更しています。


革命(Revolution)というと、最近ではリビアやボリビアなどクーデターなどで暴力的に前権力者を引きづり下ろすイメージがありますが、明治維新ではさほど暴力的ではない無血開城によって権力が交代されました。


徳川家最後の将軍、徳川慶喜が江戸城を無血開城し、自身は新政府の貴族院議員になっていますので、革命ではなく維新ということになるわけです。ただし、将軍以外では幕府に忠実であった会津藩などは、暴力的に薩長土肥に殺されている(=戊辰戦争)ので、真に平和な無血革命ではないと思います。


歴史では、あくまで将軍・徳川慶喜が殺されずに貴族院議員になった点から、平和な権力交代とみなしており、英語でもRevolutionと呼ばずにRestoration(維新)と呼ばれています。日本は、トップに天皇陛下が位置し、その下で幕府と藩が権力闘争をしていたということです。


実際に、徳川幕府は初代の家康が天皇陛下から征夷大将軍の任を受けて日本(藩制度)を統治する形を取っていましたが、結局、15代将軍までは政権を支えきれず、天皇陛下に返す、という建前を取ったわけです。だから、革命ではないことは明らかです。


明治維新は「革命」ではなかった
2019年5月23日の論座へのリンク画像です。


実際に、諸外国と比較しても日本は特殊な国であることがわかるはずです。例えば、「君が代」の歌詞の意味を考えても、中国やフランス、アメリカなど革命が起きた国とは大きな違いがあります。


数千年もの間、小さな砂が石のようになり、やがて大きな巌となって苔が生じるほど長続きし繁栄していく、という内容になっています。つまり、日本は「革命」ではなく「維新」という形で変わるということです。


一方、中国やフランスなどの国歌は戦争の歴史や革命について歌っています。勝ち取ってきた自由と誇りを歌っているものがほとんどです。


世界の国歌 WORLD ANTHEM
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中国国歌 「義勇軍進行曲(行進曲)」 歌詞・日本語訳
いざ立ち上がれ 隷属を望まぬ人々よ!
我等の血と肉をもって
我等の新しき長城を築かん
中華民族に迫り来る最大の危機
皆で危急の雄叫びをなさん

フランス国歌「ラ・マルセイエーズ」 歌詞・日本語訳
いざ祖国の子らよ!
栄光の日は来たれり
暴君の血染めの旗が翻る
戦場に響き渡る獰猛な兵等の怒号
我等が妻子らの命を奪わんと迫り来たれり


これまでの中国やフランスの革命を振り返ってみると、権力者とその取り巻きが殺されたり排除されていますが、日本だけは敵を味方にして新しい国をつくろうとする特徴があります。「維新」ということでは、19世紀末の明治維新が思い浮かびます。


決して、革命(Revolution)ではなく、復古(Restoration)という意味合いが強いと思います。実際に、明治維新で様々な制度は大きく変ったものの、人々の江戸時代的なライフスタイルにはそれほど大きな変化はなかったとされています。


日本が大きく変わったのは第二次世界大戦後で、しかも1950年代後半からの高度成長期以降であったと思われます。こう見ていくと、江戸時代と明治時代は「維新」であるにもかかわらず、繋がっていたようです。


江戸時代は、日本がようやく中国の巨大な影響から脱して日本独自の文化を築いた時代となり、明治維新によって欧米化は表面的には進み、日本人は断髪し、背広を着るようになりましたが、江戸時代的ライフスタイルはそれほど大きく変ったわけでもなかったということです。


第2の明治維新が迫る中、今回もライフスタイルが大きく変わるわけではなく、ブロックチェーンやAI(人工知能)、IoTなどで嘘をつく政治家や官僚、公務員などが追い出され、政治や経済システムがかなり簡素化されるものと思われます。

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