ロシアより先に戦争を始めたのは米国とウクライナの可能性
(出典:2022年11月23日 Yahooニュース)
中間選挙で当選した共和党の福音派(クリスチャン)議員たちは、集会や記者会見でウクライナへの資金支援に反対する意向を述べています。
しかも、「ゼレンスキーが、ジョージ・ソロスやヒラリー・クリントンのようなディープステート(DS)の操り人形」であると発言している議員もいるわけです。間違いなく、約8000万人のクリスチャン(福音派)は、アメリカで最大の有権者です。
だから、集会などでウクライナへの軍事支援の継続に反対し、「主席エクソシスト」であるプーチンを支持することで選挙に当選することができるのかもしれません。つまり、ウクライナのことはもはやどうでもいいということです。
そのような状況の中、トランプは共和党支持者の大部分が福音派であることを認識しており、これまでプーチンを褒め、ゼレンスキーを貶すような発言をしてきました。ただし、アメリカはウクライナ戦争に介入しないことも付け加えています。
共和党寄りの保守系メディアと言えばFOXニュースですが、アメリカ中間選挙のキャンペーンではロシアの国営テレビの放送を引用したり、ウクライナやゼレンスキーを揶揄する論調で情報を流しています。
トランプ前米大統領、「Twitterに戻る理由はない」
(出典:2022年11月21日 Yahooニュース)
先日、イーロン・マスクがTwitter社を買収し、永久凍結されたトランプのアカウントを復活させましたが、トランプはTwitterを使用する気はないようです。なぜかと言えば、「Truth Social」というSNSを独自で立ち上げたからです。
トランプは、マスクを警戒しているように思いますが、Twitterへの投稿自体が時代に合わなくなって興味が持てないのかもしれません。いずれにしても、アメリカ合衆国とは別の国を建国するには、国民へのメディア戦略が必要です。
今回の中間選挙で下院の過半数を取った共和党は、ペロシを引退に追い込んで、マッカーシーを下院議長に任命する予定です。もし大統領のバイデンと副大統領のハリスが辞任した場合、序列3位の下院議長がアメリカ大統領に昇格するわけです。
そもそも、下院議長というのは議員である必要がなく、トランプのような民間人でも任命することができるのがアメリカです。つまり、いつでもトランプがアメリカ大統領に戻ることができるわけですが、軍法(国防総省)では本物のアメリカ大統領はトランプなのかもしれません。
米中間選挙共和党下院勝利で対中国強硬姿勢に転換へ
(出典:2022年11月10日 Yahooニュース)
さて、アメリカ国内ではインフレや金利上昇、治安の悪化、巨大IT企業の大量レイオフ(解雇)など、経済的な問題が山積みであり、共和党はウクライナに資金・武器援助する余裕がないのが現状です。
国民の多くが景気後退で苦しんでおり、ほとんどの有権者はウクライナ戦争のことなどどうでもいいと考えています。それよりも、中南米から不法移民がアメリカに押し寄せているにも関わらず、バイデン政権が招き入れていることが問題です。
ところが、共和党内でも「タカ派(DS)」のマコーネル上院議員を中心とした派閥は、マッカーシー派のウクライナ支援打ち切りに反対しており、上院のマコーネル派と下院のマッカーシー派が激しい争いをしているので、決して一枚岩ではないということです。
ウクライナをめぐる共和党内の派閥争いは、これから始まるトランプ派の新しい国(共和国)を建国するための演出であるように思います。要するに、マッカーシー(正:テーゼ)でもマコーネル(反:アンチテーゼ)なく、トランプ(合:アウフヘーベン)がアメリカ合衆国から独立するということです。
ただし、共和党の支持母体は福音派のクリスチャンたちであり、そしてロシア国営テレビのRT(ロシア・トゥディ)などもトランプを応援していることで、未来が読めてくるようになるはずです。
China thought to be stockpiling gold to cut greenback dependence
(出典:2022年11月22日 NIKKEI Asis)
中国が「金」を大量に購入しているワケ…台湾侵攻はすでに秒読みか
(出典:2022年11月20日 Yahooニュース)
日本のメディアは、アメリカのクリスチャンがロシアやプーチンを支持していることを一切報道していません。日本人のほとんどが英語の報道記事を読まず、日本語ソースだけで判断していることは危険なことです。
なぜかと言えば、アメリカで起きていることが必ず日本でも起きるからです。12月には積雪量が増え、地面が凍るウクライナで有利なのは戦車部隊であり、ロシア軍は一気にウクライナ全土を占領する動きに出る可能性があります。
一方、アメリカでも中間選挙で当選した上下両院の議員たちが議事堂に集まるのは来年1月からであり、いよいよウクライナ戦争が決着することになりそうです。その間、DSは中国を台湾に侵攻させる偽旗作戦を仕掛けるはずです。
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