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アメリカはキリスト教の国？共和党の政治家や支持者の間に広がる｢クリスチャン・ナショナリズム｣とは
(出典：2022年9月2日 BUSINESS INSIDER）
今回のアメリカ中間選挙では、またもや民主党があからさまな「不正投票」で、上院過半数の議席数を維持する結果となりました。
一方、下院の過半数はかろうじて確保した共和党ですが、11月16日にドナルド・トランプが「合衆国（アメリカ合衆国ではない）」への選挙出馬発表で不正選挙などどうでもいいことが明らかになりました。
つまり、テキサス州を中心とした共和党支持者が多い複数の州で新たに別の国（共和国）の建国を目指すということです。ウクライナ戦争についても、トランプ派の支持者たちはウクライナ支援に反対であることは以前から知られていました。
しかし、共和党支持者の中にもロシアのプーチン大統領を支持している者が多数存在しています。プーチンを支持しているのがアメリカ国内で最も多いキリスト教徒の福音派の人たちであり、人口の1/4にあたる約8000万人が該当しています。
「トランプ氏は神の男」 福音派との蜜月、米国を変えた
(出典：2020年9月4日 朝日新聞）
2017年11月のアメリカ大統領選挙では、泡沫候補であったトランプを共和党候補に引き上げ、民主党候補のヒラリー・クリントンに勝利した原動力となっていました。要するに、トランプの政策に多くの「クリスチャン」が共鳴しているということです。
しかし、2020年11月のアメリカ大統領選挙でトランプが不正投票で敗北して以降、それから共和党支持者の多くがさらにトランプを支持するようになったわけです。その2ヵ月後、議事堂が襲撃される演出でますますアメリカは分裂が加速したわけです。
共和党が下院で過半数の議席数を取ったことで、膠着状態にあるウクライナ戦争に変化が起きるかもしれません。なぜかと言えば、アメリカがウクライナに資金・兵器の両面で支援しなくなれば、戦争は終わる可能性が高いからです。
ところが、共和党内ではバイデン政権の支援を支持するタカ派と、ロシアのプーチン大統領を支持するハト派（停戦交渉推進）が存在しています。このハト派がクリスチャンであり、政教分離を信じない神権主義者と呼ばれています。
ただし、日本の自民党＝統一教会や公明党＝創価学会のようなカルト宗教とは意味が異なり、キリスト教を国教として建国されたアメリカでは「その原点に戻る必要がある」というのがトランプ派であるクリスチャンたちの主張です。
彼らは、聖書的な生き方をしない世俗主義に反対し、白人よりもヒスパニック系移民の人口が増えて少数派になることを恐れ、民主党が主張するフェミニズムやLGBTQのような同性愛や中絶に反対しています。
プーチン「首席エクソシスト」に就任、軍事侵攻の目的は「非ナチ化」から「悪魔祓い」に
(出典：2022年10月27日 Yahooニュース）
ロシア正教会のキリル総主教は、プーチンを「反キリストを掲げる者に立ち向かう闘士」や「首席エクソシスト」に任命しました。つまり、プーチンは悪魔崇拝者たちと戦うキリストの戦士であり、ウクライナ戦争でカネを儲けるディープステート（DS）に勝利するよう信じているようです。
私もアメリカに長く住んでいたので、クリスチャンたちが考えていることが少しは理解できます。20代前半の頃、最もポピュラーなバプテスト教会に通っていたこともあり、英語と日本語で書かれている聖書を何度も読んでいました。
その理由は、アメリカに住んでいると「聖書の言葉が生きている（Living Bible）」ことが感じられたからです。少なくとも、20年前のアメリカは聖書の教えを引用したり、教訓として人生に反映させている人たちがいました。
そのような生き方をプーチンに見出したアメリカのクリスチャンたちは、トランプと同様にイエス・キリストを信仰する上で重要な人物と位置づけているのがわかります。実際に、プーチンは自身の信仰を大事にしているとされています。
そして、「霊的な戦い」においてプーチンがネオナチのゼレンスキー政権を倒し、悪魔崇拝のDSを打ち破ることを期待しているわけです。その中には、ジョージア州で当選した共和党のマージョリー・テイラー・グリーンのようにプーチンを支持する下院議員も含まれています。
米下院共和党の極右議員ら、ウクライナ支援の打ち切りを模索
(出典：2022年11月18日 Yahooニュース）
先週、グリーンやアリゾナ州のウェンディ・ロジャース上院議員など共和党の福音派議員たちは、集会や記者会見でウクライナへの資金支援に反対する意向を述べています。2月には、ゼレンスキーは「ソロスとクリントンのようなグローバリストの操り人形」だとツイートしています。
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