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繰り返す予想外の環境と人類の進化

このコラムは、新しい発見と未来予測を目指しています。私たち人類は一体どういう生き物かと言えば、自分が信じて行ってきた結果、結局は予想外のものに自分が変わっていくわけです。


今、生まれている赤ん坊は、これまで過去生まれていた赤ん坊とは別の生き物であって、それはちょうど栄養不足と人口過剰に適応したことで小さかった江戸時代の人と、栄養過剰で育った戦後の人が異なる生き物であることと同じです。


例えば、江戸時代の人に戦後のような過剰な栄養を与えると片っ端から成人病を発症して命を失うことになるのは明らかですが、オーストラリアの原住民アポリジニやニュージーランド原住民マオリの間で、今これが起こっています。


また、一昔前には、アラスカの原住民エスキモーにも起こっていました。つまり、幼少期の栄養状態が身体の対処機能を変えるということです。現在、人工的な環境で育った赤ん坊は私たちの世代と全く異なる環境で育つことになります。


それが、「デジタル化」という概念が第二の故郷となりつつあります。これまでは、目に見えるものしか見えませんでしたが、現在では概念を通してしか見えないものを見えるようにしようとしています。例えば、ブラックホールの存在を発見した高機能レンズの開発ではなく、電波望遠鏡の測定をかき集めた計算結果が現実のように思われています。


このように、21世紀は次々と新しい事態が生じているわけです。14世紀に生まれた天文学の父「ガリレオ」は、望遠鏡をガラスで製作しましたが、現在の望遠鏡は像を演算の結果として製作しています。


21世紀は、物理学の精度が急激に上がっているので、計算結果を現実と見なせることができるようになりました。


そういう時代に育った赤ん坊の自然観が、私たちの世代とは全く異なっているのは当然のことで、これから産まれている赤ん坊は、完全に「新人類」と呼べることになりそうです。実は、その時代の技術水準に合わせて、新人類が持続的に発生してきたのかもしれません。


人類とは、そういう生き物であって、このメカニズムがこれから明らかになると思われます。このことが最初に明らかになったのが「免疫システム」なのですが、次は「シナプス(神経細胞)」について大きな発見がされています。


クリアランスによる脳卒中後の損傷拡大の抑制−脳内の水の動きが鍵−
2019年5月20日の理化学研究所の広報活動へのリンク画像です。


アルツハイマー病の新たな“共犯者”ミクログリア細胞の正体
2019年5月17日の日刊ゲンダイヘルスケアの広報活動へのリンク画像です。


最近、ランダムに生じるシナプス形成をアストロサイト(星状膠細胞)が最適化していることが報道されました。シナプスが、自分が作った環境に合わせて成長することや、「概念形成」がランダムに生まれる概念を有用なモノとして成立させている仕組みがあります。


実験と理論の弁証法であるサイエンスや英語を勉強するといった学習習慣は、古い概念の一部に過ぎませんが、脳が作る概念形成過程に有用な仕組みがあるのかもしれません。

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