2014.3.1 BBC 新ウクライナのネオ☆なち の脅威
(出典:2022年5月9日 Youtube@vilma fachiri)
イギリス国営放送のBBCは、ウクライナ侵攻が始まる前にアゾフ連隊を「極右の危険なネオナチのテログループ」としてドキュメンタリーの特別番組を放送していたことがわかりました。
番組では、アゾフ連隊は世界中からウクライナにやってくる「白人至上主義者」を、軍事訓練している実態を映像と共に放送し、危険なテロ組織が世界各地で暴れる可能性もあると警告していました。
白人男性が大量殺人を犯しても「テロ」とは呼ばれない…その慣習を覆したニュージーランド首相の言葉
(出典:2022年2月17日 PRESIDENT Online)
実際に、2019年にはニュージーランドのクライストチャーチで、現地のイスラム教徒が通うモスクで乱射事件が発生し、多数のイスラム教徒が殺害されています。犯行に及んだのは白人至上主義者で、アゾフ連隊の訓練に参加する予定であったとされています。
ところが、ウクライナ戦争後のBBCはアゾフ連隊について一切報道せず、「Azov Regiment=ウクライナ軍精鋭部隊」と呼ぶようになったわけです。過去にネオナチ思想の人間がいたとしても、現在はウクライナ軍に統合されているという解釈です。
当然、日本のメディアも報道も「ウクライナ軍の精鋭部隊」と呼んでおり、日本の公安調査庁(法務局)は「国際テロリスト集団」としてホームページに記載されていた「アゾフ連隊」の名称を削除しました。
つまり、報道機関や政府機関は、全て西側のディープステート(DS)の支配下にあるということです。2014年から「悪のテロリスト」として認識されていた組織が、いきなり「正義の味方」として変更させられること自体が世界がDSに乗っ取られている証拠です。
アゾフ連隊のようなネオナチが、なぜウクライナで勢力を拡大したのかと言えば、2014年に首都キエフの中心地「マイダン広場」でおきた暴動で親ロシア派のヤヌコービッチ政権が倒され、新欧米派のポロシェンコ政権が誕生したからです。
チョコレート産業で財をなしたポロシェンコは「チョコレート王」とも呼ばれ、自動車やバス工場、造船所、そしてテレビ局を傘下に収めたビジネスマンでした。そして、政権発足時に民族主義者(ネオナチ)が参加したと言われています。
まず公用語であるロシア語が廃止になり、ロシア語を話すロシア系ウクライナ人に対して激しい弾圧が加えられ、オデッサやマリウポリを中心に大量虐殺が始まりました。その後、東部のドネツク州とルガンスク州でウクライナからの分離・独立運動が起こったわけです。
ロシア系住民が武装化したことで、ウクライナ軍との間で内戦が始まりましたが、この時はまだロシアが内戦に関与していなかったようです。つまり、ロシアからロシア系住民には軍事兵器が送られていなかったということです。
ウクライナには「ネオナチ」という象がいる〜プーチンの「非ナチ化」プロパガンダのなかの実像【中】
(出典:2022年3月24日 web論座 by 朝日新聞)
当時、ロシア語を話すウクライナ人兵士の多くが分離・独立派側に亡命したことで兵器を得られるようになり、一方のウクライナ軍は戦車や大砲、対空砲を奪われることになりました。ウクライナ軍は、構造的に機能していなかったのは明らかです。
やがて、2014年から2018年まで続いた内戦は小康状態となり、ウクライナ軍兵士の多くがアルコールや麻薬の依存症に陥り、様々な事件や事故、病気で命を落としたと言われています。特に、殺人事件や自殺が多発していました。
ウクライナ軍幹部による腐敗は続き、統制が取れなくなって弱体化したのをきっかけに国民の支持率が急激に低下していきました。予備役の召集に若い兵士が集まらなくなり、ウクライナ正規軍の兵士たちは自国民を憎んだ可能性が高いと思います。
そのような苦しい状況の中、ウクライナ国防省はNATOに助けを求めたことで、兵士不足を補うためにアゾフ連隊のような民兵やカネで雇われている外国人傭兵を中心に軍規の見直しを行ったものと考えられます。
American History X (1998) Official Trailer - Edward Norton Movie HD
(出典:2012年2月21日 Youtube@Movieclips Classic Trailers)
アメリカやイギリス、カナダ、フランスから資金が提供され、世界各国からウクライナに集まった狂暴な白人至上主義者たちは軍事訓練を受けられるようになりました。ネオナチについては、「アメリカン・ヒストリーX」などのハリウッド映画でも詳しく紹介されています。
アゾフ連隊は、1943年に旧ソ連軍からハリコフを解放し、1944年にフランスで大量虐殺を行ったとしてウクライナでも知られているナチス・ドイツ親衛隊の38個ある師団「SS第2装甲師団ダス・ライヒ」の徽章を軍服などに縫い付けています。
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