新型コロナウイルスの突然変異（進化）について　イギリスとアメリカの動き

新型コロナウイルスの新たな新しい傾向として、感染者が若ければ若いほど感染しにくいと考えられてきたように思います。

また、たとえ感染しても症状は軽度であり、重症化するケースはほとんどなかったわけです。しかし、中国の武漢や上海では12歳以下の子供が感染し、重症化するケースが見られ、乳児やペットの猫までも死亡するケースが見られています。

世界中のウイルス研究者たちは、この特徴の違いから見て、中国・武漢で蔓延した初期の新型コロナウイルスではなく、これから進化した新しいタイプである可能性が大きいと発表しています。

また、新型コロナウイルスは新型肺炎と呼ばれるように、肺炎を中心とする呼吸器疾患が主な症状であったわけです。実際に、死亡するケースのほとんどは肺炎の悪化であるのは明らかです。

ところが、武漢や上海では肺炎を伴わず、腎疾患や心疾患などで突然死するケースが数多く報告されていました。死亡した患者の多くに持病がなく、このような傾向が世界各地でも見られるようになっているということです。

そして、50歳以下の比較的年齢が低い重症化も確認されるようになりつつあります。武漢や上海で見られていたような変化は、これから日本を含めた中国以外の地域でもはっきりとしてくる可能性は高いように思います。

そして、こうした変化の原因は新型コロナウイルスの進化である可能性は否定できません。しかし、日本のようにPCR検査が制限されているように、誰でも受けられるという状況ではない場合、新型コロナウイルスに感染していても自覚がない人がほとんであるということです。

このウイルスは、潜伏期間が1か月以下と長く、さらに80％以上の感染者にははっきりした症状が現れていませんそうした場合、自分が感染したかどうか発見する方法はあるのかどうかです。

先日、プロ野球の阪神タイガースの選手3名とサッカー日本代表選手が新型コロナウイルスに感染した、と報道されました。この報道によって、新型コロナウイルス感染の最初の兆候は、嗅覚異常と味覚異常であるということが判明したわけです。

最近発表された、イギリスの「耳鼻咽喉科学界」などの報告によると、中国や韓国ではPCR検査で陽性となったものの、無症状であった感染者のうち、その30％以上に臭覚異常があったと言われています。

このことは、「アメリカ耳鼻咽喉学界」も確認済みであり、喉の炎症や咳などのはっきりした症状がなくても、嗅覚異常や味覚異常があれば新型コロナウイルスに感染している可能性があるとされています。

PCR検査の件数が規制され、自分が新型コロナウイルスに感染しているのかどうかわからない日本では、貴重な情報であるように思います。コーヒーの匂いがするかどうかなど、今一度、味覚や嗅覚を確認する必要があるかもしれません。

いずれにしても、日本はこれからさらに厳しい時期に突入していきます。かなりの荒波を乗り越えて行かねばならないため、一人ひとりが最大限の努力が必要になります。何としても感染だけは避けなければならないので、注意していきましょう。

イギリスのブラウン元首相は、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて危機に対応するため、各国の指導者に対して「世界政府」を設立するよう呼びかけたと、ガーディアン紙が報道しています。

興味深いことは、イギリスのチャールズ皇太子やジョンソン首相が新型コロナウイルスに感染した、とこちらも報道されていることです。彼らは、ハリウッド映画の俳優トム・ハンクスと同様に、感染してはいません。

一方、アメリカで新型コロナウイルスの感染者と死亡者が急増している今、民主党のジョー・バイデンのような大統領候補が新型コロナウイルスに感染する可能性があると見ています。民主党の大統領候補選では予想外なことが起こるものと考えられます。

要するに、トランプ大統領が11月3日のアメリカ大統領選挙に勝利し、再選されるということです。最初からこのような状況になることを知らされていたトランプ大統領は、2期目に向けてすでに始動し始めています。