首相記者会見全文(11完)「PCR検査少ないが死者多いわけではない」
(出典:2020年3月28日 SankeiBiz)
実際に、日本のPCR検査数は諸外国よりも極端に少なく、WHO(世界保健機関)が検査を徹底すべきとした声明したにも関わらず、未だに厚生労働省と各保健所は行おうとしていません。
全国各地の医師たちが、検査を要請しても検査を実施している厚労省が管轄する「帰国者・接触者相談センター」は、5%にしか対応していないとされています。安倍政権と役所は、検査に対して消極的です。
東京オリンピックの延期が発表される直前までは、感染者数を少なく算定したいという意志が働いていたものと思われますが、来年に延期が決まった今、PCR検査を積極的に行わない理由はなくなったわけです。
日本の状況「世界が当惑」感染増を回避、理由分からず
(出典:2020年3月27日 msnニュース)
今後、これがきっかけとなってPCR検査件数が増えれば、東京のように感染者数も一気に増えることになります。そして、それが欧米諸国で起こっているようなオーバーシュート(感染爆発)による首都封鎖(ロックダウン)ということになるということです。
私たちは、絶対に安心してはならないわけで、これからの成り行きを注視し、しっかりと対処しなければなりません。
さらに、日本のテレビ局や新聞社がほとんど報道していない事実として、年齢が若い世代の重症化が起きています。一般的に、感染者の80%が無症状で、残りの20%のうち60代後半以上の高齢者で糖尿病や心疾患、そして気管支疾患などの既往症がある患者が重症化しやすいとされています。
したがって、50代以下の世代は感染しても重症化しないとされていました。ところが、この傾向が次第に変化しており、50代以下でも重症化するケースが明らかに増えているわけです。このことは、アメリカのマスメディアが報じています。
新型コロナウイルスは恐れを知らない若者にも感染し、重症化する
(出典:2020年3月24日 Newsweek)
例えば、ニュースウィーク誌は、入院を必要とする患者は50歳未満がかなりの割合を占めていると報道しています。また、ニュースメディアはCDC(アメリカ疾病対策センター)の報告によると、アメリカで最初に新型コロナウイルスへの感染が確認され、入院が必要になった人のうち40%近くが20歳から55歳であったと報道しています。
実際に、重症化した50歳未満の成人に関する情報と死亡者数がTwitterやFacebookなどのSNSで拡散し始めています。中国の武漢では、20代の医療従事者が重症化しており、WHOは若者に対して、新型コロナウイルスのパンデミックを軽視してはいけないと警告しています。
WHO(世界保健機関)によると、新型コロナウイルスは若者でも重症化し、死に至ることもあると述べています。そのため、発症しやすい人たちと接するのを避けるようにし、自らが感染源になってウイルスを弱者に広げるべきではない、と発表しています。
コロナ「65歳以下の重篤者」実は少なくない事実
(出典:2020年3月25日 東洋経済Online)
一方、CDC(アメリカ疾病対策センター)のデータでは、新型コロナウイルスによって死に至るリスクが年齢とともに劇的に上昇するものの、若者も重症化するケースがあることを示しています。50歳以下の年齢層でも、糖尿病や心臓病などの慢性疾患を持つ人々がいます。
また、高血圧の人が血圧を下げるための薬を服用している場合もあり、新型コロナウイルスからの回復はより困難になるかもしれません。
このように、これまでの認識とは異なり、50歳以下の比較的若い年齢層でも重症化するケースが出てきていることが明らかとなりつつあります。
特に、アメリカでは新型コロナウイルスで入院した感染者のうち、40%が20歳から54歳の年齢層であったという事実が出てきています。明らかに若い年齢層にも重症化のリスクが拡大していることがわかります。
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