「コロナ第2波」日本に決定的に足りない対応策
(出典:2020年7月27日 東洋経済Online)
今後、ウイルスがより強毒化した第二波が日本列島を襲った場合、ヨーロッパ規格のFFP1やFFP2のマスク着用は義務化する必要があるように思われます。ちなみに、アメリカ規格ではN95やN99、日本規格ではDS1やDS2に相当します。
これらの国際的な規格に裏付けされたマスクは、呼吸をするためのノズルが付いており、唯一、ウイルス感染防止に有効であると言われています。このような規格の高機能マスクは、人の集まる場所では装着を義務づける必要があります。
マスクへの抵抗感、欧米でやわらぐ? なぜ態度が変わったのか
(出典:2020年7月15日 BBC)
実は、感染者数や死者数が多い欧米諸国では、屋外であっても人が通る道路や広場、ハイキングコースなどの場所で装着することを義務化していません。日本でも、洗って何度も使えるマスクも有効と言えば有効ですが、洗うたびにしっかりと消毒する回数が増えることになると思います。
この時、70%以上のアルコール消毒液(剤)を使うことが求められています。もし、仕方なく使い捨てのマスクを使うのであれば短い時間だけにし、使った後は確実に密閉してゴミ箱に捨てるようにすることです。
さらに、高機能なFFP3(N100、DS3)マスクに付いているフィルターは、使うたびに新しいものと交換し、人との距離(ソーシャル・ディスタンス)は完全に2メートル離すようにします。第二波では、どんな場合であっても人は密集することで感染の確率が急激に上がることになります。
宴会2時間でも「大丈夫というわけではない」新型コロナ第一波から学ぶべき教訓
(出典:2020年8月17日 BuzzFeed)
欧米諸国では、結婚式などの祝宴やパーティーに出席するときは特に注意しており、人との距離を確保することや、換気が悪い屋内での集まりは避けています。そもそも、換気が十分ではない場所にいるべきではないですが、知らない人に触れることを回避しています。
そして、いかなる場所でも握手は避け、口頭であいさつをすることや、化学物質を含有していない石鹸や、70%以上のアルコール消毒液(剤)で手を消毒することを習慣にすることが求められているようです。
環境衛生は特に重要で、各国の厚労省や保健所、各自治体は緊急の必要性がない公共施設を全て閉鎖し、人と物理的に接触する場合、安全処置をしてから行っています。
屋内の集まりだけではなく、野球やサッカー、デモなど屋外の活動も全て止めさせ、バーやレストランを含め、余暇にかかわるあらゆる施設には決して行かないことが求められています。地下鉄やバスなど公共交通を使う時は必ずマスクを装着し、あらゆる準備をして乗車しています。
アメリカの感染流行が「新たな段階に突入」 政府専門家が警告
(出典:2020年8月3日 BBC)
スーパーや商店街、ドラッグストアなど生活に必要な場所に行く時も警戒を怠ることなく、マスクを装着し、人との距離を確実に取ることです。特に、小さな商店は人が密集しやすく、換気が良くないこともあるので安全管理が必要です。
オープンテラスや市場であっても人が密集するのであれば、マスクを装着する必要がありそうです。保育所や幼稚園は、安全ではありません。なぜかと言えば、新型コロナウイルスには子どもも感染するからです。
葬式は、親類縁者などごく少数の人々で行い、大勢が密集しないようにすることです。郵便やその他の配達は、配達員と接触しないように外で荷物を受け渡し、子どもの世話は家族だけで行うことです。
べビーシッターのようなことは、なるべく外部の人には頼まないようにし、仕事など外国への出張はウイルス蔓延の危険性が完全になくなるまで待つしかありません。
休暇の海外旅行で外国に行くことは自殺行為であり、特に10万人当たり1人の感染者が出ている国との往来はやめるべきです。マスクを着用せず、ソーシャル・ディスタンスも考慮せずに人と会えば感染リスクは急激に高まるわけです。
今後は、1月の中国の武漢、3月のニューヨーク、そして北イタリアで見られたように、家族か近所の人々に会う以外はソーシャル・ディスタンスは絶対に必要となります。
PCR検査など新型コロナウイルスの検査はありますが、何度も受けるようにする体制が重要になってきます。それは、新型コロナウイルスの潜伏期間は長く、人によっては1ヵ月も陽性反応が出ていたからです。
もしPCR検査で陰性と判断されても、14日後に再検査し、さらにその14日後に再々検査する必要があります。第二波は第一波と異なり、非常に厳しく注意することになると考えられます。つまり、強毒化したウイルスの危険性は高いということです。
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