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「ハマス」電撃作戦の背景イスラエルのガザ侵攻は不可避
(出典：2023年10月9日 Yahooニュース）
早いもので、パレスチナのガザ地区を実効支配しているイスラム組織「ハマス」によるイスラエルへの奇襲攻撃から一週間が経とうとしています。
この約一週間、私たちAtlasは様々な公開情報を英語や日本語などで収集・分析してきましたが、イスラエルとアメリカによる偽旗（グラディオ）作戦である可能性があります。ハマスは、今回の作戦名を「アル・アクサの洪水」と呼んでいます。
ハマスの戦闘部隊は、たくさんのイスラエル人入植者を拉致・殺害し、イスラエル国軍（IDF）にも多くの死傷者が出ています。15年以上も監禁状態にあった約230万人のパレスチナ人ですが、今回は監視所をドローンで攻撃した後、地上からはバイクやパラグライダーで、上空からはイスラエル領内に侵入しています。
Unthinkable: Hamas Infiltration Turns Rave into Mayhem
(出典：2023年10月10日 Youtube@The Free Press Journal）
一方、イスラエル軍の主力部隊はヨルダン川西岸に多数配置されており、突然の奇襲攻撃に対応できませんでした。SNSなどにアップされている動画では、ガザ近郊で開催されていた音楽イベントにパラグライダーで上空から侵入したハマスの戦闘員たちの姿が映っています。
イベントに参加していた外国人観光客を含む約300人が殺害され、約100人が人質とし拉致されました。その後、イスラエルのネタニヤフ首相は「戦争状態にある…」と発言し、ガザに大規模な空爆を行いました。
双方の死者数は現時点で2500人を超えており、おそらく1万人を超えることになるものと思われます。イスラエルは、地上軍を送り込んでガザを完全に封鎖・占領する計画を立てていますが、ガザに住んでいる人たちは食料や水が手に入らない状態です。
｢日本人は多神教だから寛容｣通説は本当なのか
(出典：2021年2月8日 東洋経済ONLINE）
他方、8割の日本人はパスポートを持ったことがなく、日本から一度も外に出たことがありません。日本語以外の言語を理解できず、外国の文化や生活、習慣、宗教について何も知らないまま生きているのが現状です。
だから、中東で起きている戦争は「宗教絡み」だと思い込んでおり、今回起きたパレスチナとイスラエルの戦争についてほとんど関心がないようです。日本以外のことについて基本的な知識を持たないため、話題に触れようとしないわけです。
それでも毎月給与が支払われ、半年に1回ボーナスが貰えるのですから、やはりカネ（通貨）と知識に関連性がないことがわかります。世界で通用しないほとんどの日本人は、世界を知る人たちに迷惑をかけ続けているということです。
そもそも、ハマスの「アル・アクサの洪水作戦」はイスラエルによるパレスチナ占領に抵抗して実施されたことです。ガザは、1948年に占領されて土地を失ったパレスチナ難民が住み続けている場所であり、領土を取り返そうとするのは当然のことです。
ガザの住民は、イスラエル政府から発行される労働許可証を取得することで、イスラエル国内でも仕事に就くことが可能でした。国がないパレスチナ人は「無国籍状態」であり、国境に面しているエジプトもビザを発行できません。
ガザ、食糧や水が「間もなく底を突く」＝ＷＦＰ幹部
(出典：2023年10月13日 Reuters）
イスラエルとエジプトに隔離されてしまっているガザ経済は機能しておらず、失業率は50％を超え、食糧供給も制限されているため栄養失調ギリギリの生活をこれまで余儀なくされていました。そしして、イスラエルが封鎖措置を実施した場合、食糧や水が間もなく底を突くことになります。
また、ガザ地区唯一の発電所が燃料不足で操業できなくなり、地区にある病院でも数日中に燃料がなくなる可能性が出てきています。今後、衛生環境の問題から感染症が蔓延し、脱水症状や飢餓、低体温症などで死者数が増えると予想されています。
ガザにも病院はありますが、基本的な備品や薬品が不足しており、重症患者に対応できなくなっています。そのような状況の中、もしイスラエルが「兵糧攻め」を仕掛けた場合、最後の一人になるまでハマスは抵抗し続けるのでしょうか？
四方の壁に閉じ込められた約230万人のパレスチナ人たちは、もはやユダヤ教とイスラム教の宗教の違いとは関係なく、とにかく生き延びることしか考えられなくなっています。ただし、イスラエルとイランの戦争が始まればエジプトへ退避できるようになるかもしれません。
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