【解説】停戦終了……イスラエルとハマスそれぞれの課題、アメリカがイスラエルに求めるもの
(出典:2023年12月4日 BBC)
ハマス・イスラエル戦争は一時的に停戦状態でしたが、イスラエル政府が戦闘の再開を発表しました。戦争が再開されるのは、レバノンのシーア派武装組織「ヒズボラ」が動く時だと思われていましたが、そうではなかったようです。
しかし、イスラエルとレバノンの国境地帯では緊張感が高まっており、すでに双方の砲撃で民間人も含む多数の死傷者が出ています。ヒズボラは、対戦車ミサイルと無人ドローンでイスラエルの軍事基地を破壊しているとのことです。
一方、イスラエルはガザ攻撃の主力である戦闘機から空爆を仕掛けるという戦術を使っています。今から18年前の2006年にもイスラエルはヒズボラの拠点をを空爆しましたが、ヒズボラは全滅せずに生き残りました。
その後、国境付近で小競り合いが起きていましたが、最近、ヒズボラがシリア国境からイスラエル南部の町、エイラート市を攻撃したと報道されています。当然、イスラエルがヒズボラへの報復攻撃を実行することになります。
今後、戦場はレバノンに近いイスラエル北部に移動し、大統領選挙を1年後に控えたアメリカが紛争に巻き込まれることで最終的にはイスラエルとイランとの全面戦争に突入する可能性があります。
ヒズボラとイスラエルが全面戦争に突入すれば、イランは黙っているわけにはいかなくなります。その前にハマスが全滅すれば、まずヒズボラのイスラエル攻撃が本格的に始まるものと考えられます。
イラン核合意の存続を揺るがす脅威の先制攻撃論〜イスラエルの核抑止戦略「ベギン・ドクトリン」は三たび発動するか?
(出典:2019年9月9日 imidas)
実は、イスラエルには敵国の核兵器、生物化学兵器や通常兵器によって甚大な被害を受けた場合、核兵器を大量投入して報復する「サムソン・オプション」という最終戦略があると言われています。
サムソンとは、旧約聖書に登場するユダヤ人の英雄で、命と引き換えに敵国の神殿を崩壊させた人物です。つまり、ハマスのような小規模な武装組織ではなく、軍事組織のヒズボラやイランに最終手段として核兵器を使う可能性があるということです。
もしイスラエルが核兵器を使えば、本当に「エゼキエル戦争」が現実となるかもしれません。ロシアを筆頭に、イランやトルコ、そして北アフリカ諸国がイスラエルを包囲するというシナリオです。つまり、中東最終戦争が本格的に始まるということです。
それでも、サウジアラビアやアラブ首長国連邦などは、イスラエルが保有している天然ガス利権を手放したくないと考えています。全面戦争に発展することを望んでいる国などなく、誰もが平和に暮らしたいわけです。
だから、あくまでもディープステートのシナリオ通りであることがわかります。ただし、すでに1万人以上のパレスチナ人を殺害しているイスラエルの信用は失われており、シオニスト(偽ユダヤ人)たちは離散して再び流浪の民となる運命にあるように思います。
なぜかと言えば、イスラエルを支持するアメリカのバイデン大統領の支持率が大きく下落し、世界中でイスラエル政府を激しく抗議しているからです。1万人ものパレスチナの民間人を殺害したネタニヤフ政権と国防軍は、まるでナチスのようだと思い始めているわけです。
イスラエル軍、ヨルダン川西岸で急襲作戦 少年2人含む4人死亡
(出典:2023年11月30日 BBC)
イスラエル政府は、ガザ地区からパレスチナ人全員を排除した後、次はヨルダン川西岸地区のパレスチナ人を排除するように思います。国防軍はすでに病院などを包囲しており、狙撃されたと証言する人たちも出てきました。
結局、イスラエルという75年続いた国家は嘘で固められており、戦後日本の自民党政権と全く同じです。シオニストたちが軍事的にホロコーストを行うように、自民党のカルトたちも増税で経済的なホロコーストを行っています。
イスラエル国民の中には、ネタニヤフ政権を批判する者がありますが、逆らえばパレスチナ人のように殺される可能性があります。しかし、政府に洗脳された国民の多くはホロコーストを正当化していることから、自分の息子や娘とも分かり合えないかもしれません。
80年前、ヒットラー政権下のナチスドイツでは今回と全く同じことが起きていました。当時、ユダヤ人の友人がいたドイツ人は、収容所に送られた友人には十分な食料が与えられ、医療設備も完備されている、と新聞などで聞かされていました。
「性善説」を誤解して日本人が受容してしまった訳 「どんな悪人も同情すべき事情がある」ではない
(出典:2023年11月6日 東洋経済ONLINE)
一方、戦争の本当の恐ろしさを知らない日本人のほとんどが「性善説」で物事を理解しており、まさか国会・地方議員や公務員たちが国民(市民)のことを1ミリも考えていない、とは思ってもみないわけです。
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