「風刺画やめない」仏に反発 イスラム世界と価値観対立
(出典:2020年10月27日 時事通信)
何かと問題発言が多いフランスでは、新型コロナの感染拡大が収まるどころか、さらに酷くなってきています。
先日、マクロン大統領がトルコを批判し、イスラム教の開祖「ムハンマド」の風刺画を支持したことで、ついにイスラム諸国ではフランス製品の不買運動が始まっています。
フランス人の中学教師が、ムハンマドの風刺画を授業中に生徒に見せたことで、地元のイスラム教徒を怒らせてしまい、パリ郊外で首を切り落として殺害されるという事件まで起きてしまいました。
今から1500年前にイスラム教の開祖となったムハンマド(モハメッド)は、キリスト教のイエスや仏教のブッダのような存在として崇拝の対象となっています。当然、イスラム教徒に対して風刺や馬鹿にした態度を取ることは許されないわけです。
ウィーン銃撃事件、複数死傷 犯人はなお逃走
(出典:2020年11月3日 BBC)
フランスに限らず、世界中どこでも宗教に対しての当たり前のことですが、ヨーロッパの学校は日本の学校と異なり、宗教的中立性という概念が全くないということです。そのような自由さが今回、裏目に出てしまったようです。
一方、5000人以上の死者を出したアゼルバイジャンとアルメニアの紛争は、アメリカが仲介した3度目の停戦交渉も決裂し、再び衝突しています。キリスト教徒とイスラム教徒の紛争は終わる気配がありません。
フランスはカトリック教会が国教ですが、イタリアやスペインなどEU(欧州連合)のほとんどはカトリック教徒がほとんどです。
他方、アルメニアと同じキリスト正教国のロシアは、昔から敵を奥深くまで侵攻させてから包囲し、反撃するという戦略を使ってきました。イスラム教国のアゼルバイジャンやトルコは、これからロシアとの対立を控えているのかもしれません。
フランスでぶつかり続ける2つの価値観 「表現の自由」と「イスラム教」
(出典:2020年10月30日 FNNプライムオンライン)
いずれにしても、フランス国内はアラブ人移民ばかりが目立っている状態です。アメリカとは異なり、EUでは移民推進政策でイギリスやフランス、ドイツなどには、中東からやってきた住民が住み着くようになってしまいました。
その結果、カトリックの国であるフランスには大勢のイスラム教徒が住んでいます。欧米人というのは、基本的に日本人やアジア人全体を下に見ているわけです。実は、元日産会長のカルロス=ゴーンはフランス国籍ですが、白人ではなく中東のレバノン(カルタゴ人)系キリスト教徒です。
日本の若い人たちが、自分は先進国から来たと思ったところでアメリカやヨーロッパに招かれもしないで住むこと自体、対等とは全く思っていません。特に、フランス人は日本人もカンボジア人も同じように見ています。
日本人の多くは、ヨーロッパを人権意識や福祉が発達した平和的国家と思い込んでいるようですが、ヨーロッパほど人種差別がなくならない地域はありません。完全な階級社会であり、階層差別が残っています。
つまり、国内であまりにも人種差別が横行し過ぎたことで、むしろ人権意識や福祉が発達したと言えそうです。また、国家間の戦争が絶えない状態が長く続いたため、かえって平和運動に熱心になったということです。
そう考えると、日本人の外国人に対する評価はとんでもなく甘いことになります。私はこの20年間、いつでも外国人講師を全員追い出し、教室を閉鎖しようといつも考えてきました。新型コロナ発生以前は、私の言うことなど誰も聞く耳を持たなかったわけです。
国籍別で最多となった来日ベトナム人の犯罪
(出典:2018年4月16日 日本戦略研究フォーラム)
最近、日本に住んでいるベトナム人の犯罪行為が目立つようになりました。菅政権や経団連が外国人移民を受け入れるのに熱心なため、日本もいつかフランスのように犯罪率が高くなる可能性があります。
実際に、フランス国内ではイスラム勢力が拡大しています。当然、キリスト教カトリックの白人フランス人の反感が強くなってきています。
このように、先進国の移民政策というのは、元々住んでいた住民の労働や福祉、富や既得権利を奪うことにあります。簡単に言えば、外国人移民が来ればスキルに乏しい日本国民の仕事が失われるということです。
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