北海道シェイクアウト
(出典:北海道)
本日9月1日は「防災の日」で、今週は防災週間として全国各地で様々な防災イベントが行われます。この時期に、食料備蓄や災害時の食について見直す必要がありそうです。
熱海の土石流や西日本の豪雨で避難所や車中泊生活を強いられている人々がいますが、今後の予測ではさらに大地震や火山噴火、そして翻訳的な台風シーズンに突入していくと考えられます。
2011年の東日本大震災、2016年の熊本地震、そして2019年の北海道胆振地震などで起きたことを振り返ってみたいと思います。まず、新築でも震度7レベルでは耐震基準が甘く、家が倒壊、破損(半壊)しています。
また、その時倒壊しなくても、その後の余震で倒壊してしまった家もありました。さらに、避難所に救助を求めても入れるスペースがなく、プライバシーや犯罪の恐れもあって、結局、自宅に戻って車中泊をする人がいました。
「備蓄食食べられない」をなくせ デジタルで変える災害の備え
(出典:2021年8月31日 NHK NEWS WEB)
そして、土砂崩れなどで道路が寸断され、孤立してしまった集落や町がありました。自衛隊は、避難所に物資を運んだりなど支援をしましたが、山間集落まで運べなかったようです。当然、停電が数日続き、真っ暗闇の中で生活させられ、家電が使えなくなりました。
数日の被災生活ならまだしも、数か月も停電した集落がありました。飲み水に困らなかったのは井戸があったからで、農地や家庭菜園などの野菜や果物を分け与え、何とか飢えをしのいだのも大きいと思います。
もし地震の影響で水道が使えなくなれば、バケツや子供用プールなどで雨水を溜めておく必要があります。また、近くに湧水が無料で汲める場所をチェックしておくことも大切です。その水を、沸騰させて飲む練習もしておくべきです。
要するに、車中泊でテントを張って自宅の駐車場や庭などで避難生活ができたり、食料や飲料水の備蓄、そしてガソリンや灯油、イワタニのガスを備蓄するか、太陽光パネルで電力を確保することです。
「備蓄食食べられない」をなくせ デジタルで変える災害の備え
(出典:2021年8月26日 Yahooニュース)
車中泊と言っても、高価なキャンピングカーや軽ワゴン車を車中泊仕様に改造し、そこにベッドを敷いて寝泊まりができる体制も含まれています。食料については、主食の米をどのように炊飯するかです。
3食全てを米食にする場合、家族の人数によってどんどん米の量が減っていきます。一袋5キロの米では、食べ盛りの子どもがいれば数日しか持たない計算になります。だから、食料備蓄というのは最低1か月の被災生活に耐えられる量のことを意味しています。
1か月も被災生活をすると、不思議なことにその環境に体が慣れていきますが、その間の食料の心配がなければ生活再建の準備に気持ちを集中できると思います。次の生活再建に対し、時間的余裕を持つことも重要です。
これは住んでいるのが都市部か、田舎によって変わってきます。災害によって、都市インフラや物流のダウン、崩壊、物資の枯渇が続いた場合、都市部では常にリスクが伴います。田舎では、農地や山の食材、狩猟などで何とか食つなぐことができると思います。
改めて玄米備蓄のすすめ 危機に備え、緊急経済対策で増進を (1/2ページ)
(出典:2020年4月3日 SankeiBiz)
米を大量に備蓄していると、必ず問題となるのが賞味期限です。特に、白米は時間が経てばたつほど味が確実に落ちていきます。つまり、日持ちするのは玄米であり、安全性を考えても玄米のまま備蓄しておきます。
玄米で長期保存し、食べる時に近くのコイン精米機で精米することができます。ただし、大都市中心部には精米機など設置されていないので、ネットなどで調べて一度設置場所を見に行く必要があります。
災害時、飲料水は貴重品となるので十分な量の水で米を洗うことはできなくなります。コイン精米機では「無洗米」に選択できますが、停電時には動きません。だから、そのまま食べられる程度の玄米を購入することになります。
最後に、災害時の調理方法についてですが、まずたき火やコンロで飯ごう、あるいは鍋で炊くしかありません。雨や風の強い場所では苦労するので、車中のバッテリーで動く小型の蒸し器があります。是非、備えておいて欲しいところです。
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