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プリゴジンを暗殺したのは、NATO?CIA?フランス軍?ポーランド軍?

2023/9/7 (木)

 

プリゴジン氏の死亡を確認とロシア当局 遺伝子解析で
2023年8月28日 BBCへのリンク画像です。

(出典:2023年8月28日 BBC)


8月末、ロシア政府の調査委員会はモスクワ上空で航空機が墜落した事件を調査し、死亡したとされる民間軍事会社ワグネルの設立者エフゲニー・プリゴジンの遺伝子検査を実施しました。


その結果、死亡者全員の身元を確認したと発表し、乗客リストにはもう一人のワグネル設立者ドミトリー・ウトキンの名前が含まれていました。その後、プリゴジンの葬儀は故郷のサンクトペテルブルグで行われたようです。


ロシア当局は、墜落原因について詳しく説明しておらず、おそらく遺体はプリゴジンとは別の人物である可能性が高いと思います。西側諸国も、プリゴジンの死について疑念を持っており、真相を確認できていないとのことです。


墜落事故の原因については諸説あり、整備不良によるエンジンの破損や爆弾による暗殺など科学的には証明されないものばかりです。しかし、プリゴジンが死亡したと世界中のメディアが報道している以上、この世にいないことを前提で情報を分析するしかありません。


西側メディアは、プーチン大統領が指示を出してロシアの複数の諜報機関が暗殺を実行したと報道していますが、現在は最も信憑性が低い説と考えられています。なぜかと言えば、BRICS首脳会議の開催中に事故が起きたからです。


アメリカ大使館が、ベラルーシから米市民は退避せよと勧告。高まる国境の緊張。EU/欧州に壁の復活か
2023年8月22日 Yahooニュースへのリンク画像です。

(出典:2023年8月22日 Yahooニュース)


それに対して、ロシアメディアはアフリカ諸国の支配を強めているワグネルを弱体化するために、フランスの特殊部隊が実行したと報道しています。また、ウクライナとポーランドの隣国であるベラルーシに拠点を移したワグネルを弱体化するために、NATOの実働部隊であるCIAが実行したともされています。


BRICS首脳会議は、世界中の首脳が注目している世界的なイベントであり、リーダー格であるロシアがわざわざ混乱を起こすようなことをする必要はないわけです。むしろ、ロシアの政局が安定していることを国内外でアピールすることが求められていました。


プリゴジン暗殺に「アフリカ利権」の影 旧仏植民地諸国を狙い撃ち
2023年9月2日 Yahooニュースへのリンク画像です。

(出典:2023年9月2日 Yahooニュース)


一方、フランスの特殊部隊がプリゴジンを暗殺した可能性は高く、フランスはワグネルの協力で旧植民地のマリやブルキナファソ、そして最近ではニジェールで軍事クーデターが発生し、権力を失いつつありました。


これまで親仏の傀儡政権を立て、実効支配で様々な鉱物資源を奪ってきたフランスですが、ワグネルが訓練した反仏組織にフランス企業とフランス軍が排除されています。ウクライナ戦争で西側諸国に勝利したロシアは、アフリカ人から圧倒的な支持を受けています。


つまり、自分たちを奴隷のように扱ってきたフランス人を追い出し、欧米中心の世界政治から離脱するということです。また、ユーロや米ドル決済ではなく、自国通貨でロシアや中国と貿易を行うようになります。


例えば、軍事クーデターが発生した西アフリカのニジェールは、国内に駐留しているフランス軍の撤退をフランス大使に通告しました。すでに大使はニジェールから追放されていますが、マクロン大統領はまだ諦めていないようです。


今後、アフリカ北部のリビアやアルジェリアに駐留しているフランス軍は、ニジェール南部の国境警備にあたっているワグネルの部隊と軍事衝突する可能性が出てきました。だから、プリゴジンを殺害したのはフランス軍かアメリカの諜報機関CIAである可能性が最も高いということになるわけです。


ポーランドとバルト3国、ベラルーシ国境閉鎖へ 「重大事案」発生時
2023年8月28日 朝日新聞へのリンク画像です。

(出典:2023年8月28日 朝日新聞)


他方、ポーランドの特殊部隊と諜報機関が殺害に関与したとする説もありますが、その理由は現在のウクライナ西部は第二次世界大戦前までポーランドの領土だったからです。当時、西からドイツ、東からソ連がポーランドに侵攻した時、ポーランドは分割された歴史があります。


戦後、敗戦国ドイツとポーランド間に国境が引かれましたが、ソ連のスターリンは一方的にウクライナとベラルーシを併合しました。その結果、ポーランドは領土を失いました。そのことをポーランドのドゥダ政権は忘れておらず、領土を奪還しようとしています。


もしウクライナの敗戦が宣言された場合、ポーランド軍はウクライナ西部やベラルーシに軍事侵攻する可能性が高いと見られています。それに対して、ベラルーシのルカシェンコ大統領はワグネルを招集し、ポーランド国境で軍事訓練を実施させています。


8月末、強い危機を感じたポーランドは隣国のラトビアやエストニア、リトアニア(バルト三国)との協力して、ベラルーシとの国境を閉鎖する重大事案について発表しました。ポーランドとベラルーシの緊張はかなり高まっており、ポーランド軍がプリゴジンを暗殺したとも考えられます。

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