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日本の高校生の現状 「プログラミングよりもWordとExcelの使い方」

2021/2/2


どうして今、プログラミング教育が必修化?中学校・高校はどうなる?
2020年10月13日 コエテコへのリンク画像です。

(出典:2020年10月13日 コエテコ)


2020年4月、小学生でもプログラミングを学ぶ授業が始まったようですが、中学生や高校生もWordやExcelを扱う授業があるのでしょうか?


複数の現役高校生に聞いてみると、表をグラフにするなど基礎的なことや初歩的な関数を使うことは学んでいることを知りました。そのほとんどが1年生の時に授業があり、3年生にもなるとほとんどの生徒が忘れてしまっているわけです。


いずれにしても、実用にはほど遠いことがわかります。私が高校を卒業したのは1991年ですが、その時はWindowsそのものが日本に導入されていませんでした。その後、アメリカに渡ってゼロからコンピューターのことを大学で学ぶことになりました。


理工系の高校では、まずコンピューターに触れる必要があると思います。しかし、そのようなことを言っている場合ではないのかもしれません。なぜかと言えば、クラスの2〜3名が留年していることがわかったからです。


もし全校生徒が200名の場合、10〜15名が留年しているのが現状です。その後、3年生になるとクラスが専門ごとに分かれ、学科によっては留年する確率に変化が出てくるので一概には言えないようです。


出席日数が足りない、つまり生徒が休学する理由として多いのが体調不良です。それ以外では、成績がかんばしくない生徒が学科によって30%程度いるわけで、再試験を経て進級できそうな状況を考えても50名中10人は留年することになります。


ところが、生徒によっては中退しても「高卒認定試験」を受け、大学受験にチャレンジする者もいます。私が高校生(帰国子女扱い)であった30年前と大きく異なるのは、学校は完全に「授業崩壊」しているということです。


日本人はもうノーベル賞を獲れない?深刻な科学技術立国の危機
2018年12月3日 DIAMOND onlineへのリンク画像です。

(出典:2018年12月3日 DIAMOND online)


2016年にノーベル生理学・医学賞を受賞した大隅良典・東工大教授は、「現状を放置すれば日本の基礎科学は徹底的に駄目になるでしょう。様々な領域で世界レベルに対応できず、その穴を埋めるには何十年もかかる。しかし国の危機意識は非常に乏しいと感じています」と嘆いています。


ちなみに、理系を志望する高校生も減少の一途を辿っているようで、数学ができない時点で文系を選んでしまっていると聞きます。


短絡思考の生徒の多くは、「文系のほうが簡単…」と思い込んでいるわけです。これでは、大学に進学する意味など全くありません。学校によっては、1年生の時に高校の課題は終わり、2年生から大学の工学部レベルの課題を出されることがあります。


特に、数学や物理などの専門科目は理解できるまで学習塾並みのドリルを解かされ、「三角関数」や「微分積分」を知っていればそのまま理工学系の大学に進学しても問題がないように準備しているように思います。


この時点で、ほとんどの読者は眠気を感じていると思いますが、アメリカの有名大学生は専攻関係なく簡単に数式を解いています。また以前、北大で開催された勉強会に参加したことがありますが、理工系の学生のほとんどが数学を得意にしていたことを思い出しました。


9割の人が知らない「がむしゃらに勉強しても成果が上がらない根本原因」
2020年10月5日 DIAMOND onlineへのリンク画像です。

(出典:2020年10月5日 DIAMOND online)


数学は、史上最も成功した「人工言語」と呼ばれています。例えば、エスペラント語や手話などに比べて、数学の成功は圧倒的です。ほとんどの科学と科学技術の分野で、そして様々な職業と日常生活で数学は不可欠な共通言語となっています。


実は、日本人のほとんどがこの事実を理解しています。しかし、数学が苦手なので数学の価値を見ないようにしているわけです。このことは、英語でも同じようなことが起きています。高校までの英語は、まるで数学のように意図的に勉強方法を複雑にされています。


私たち現代人の文明が維持できているのは、たくさんの知らないところでたくさんの誰かが代わりに数学を研究してくれているからです。数学が人工言語である以上、誰も生まれつき得意な者はいなく、日常生活で自然に習得できる見込みはありません。


つまり、誰もが意識的な努力を必要としていることがわかります。もし学ぶことが先人の知識を自分の知恵として利用することだとすれば、数学を捨ててしまうことは数学を必要とするほとんどの知識を諦めてしまうことになるということです。


部活動短い県、学力上位の傾向 長沼・学習院大教授の分析
2020年2月24日 日本教育新聞へのリンク画像です。

(出典:2020年2月24日 日本教育新聞)


そのため、高校1年生の時に部活動に明け暮れたり、学習塾に通わないのであれば2年生になった瞬間に数学は諦めなければならないのは明らかです。理科系の勉強は積み上げであり、1年生の内容を飛ばしてしまうと3年生で遅れを挽回することがもはや不可能になります。


当然、教科書は大学の工学部レベルであることから、親や親戚が宿題の面倒をみることはできません。書店で販売されているような教科書ガイドもなく、先生が解けない生徒に対して補習を行わない場合、大学受験を諦めなければならなくなります。


もし数学なしで大学に入学できたとしても、単位をかろうじて取ろうとして大学の教授たちから「レポートや論文のコピー&ペースト(コピペ)」を問題視されています。実は、課題やレポートのコピペは当たり前が現在の日本の大学教育です。


大学生にとって、なぜコピペが問題なのかを知る必要がありそうです。そのことは後ほど書こうと思いますが、まずはWordやExcelをビジネスの現場で必要なツールであることを認識する必要があります。


文科省は、今になって小学生にまでプログラミング教育を始めようとしていますが、もうすでに時代遅れのように思います。プログラミングよりも、まずはWordとExcel、そしてAdobeソフトを使いことなせるように教育すべきです。

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