新型コロナウイルス治療薬・ワクチンの開発動向まとめ【COVID-19】(6月4日UPDATE)
(出典:2021年6月4日 Answers News)
私たちAtlasは9カ国語を扱う語学スクールであり、感染症や医学の専門家ではないため、詳細なデータを分析するために大学や研究機関など外部に依頼しなければならなくなっています。
治療薬の本当の効果が誰でもわかるような情報を得るには、英語力だけでは難しくなっています。実際に、スペイン語や中国語で書かれた報道記事なども、すでに翻訳されてブログに掲載されたり、YouTubeなどで拡散されることもあります。
世界各国のウイルス研究所や大学機関、医療機関や製薬会社では、新型コロナウイルスの治療薬の研究開発が行われ臨床実験が行われていますが、その基準となるのが死亡者数の減少や数日後のウイルス消失、そして入院期間の短縮です。
また、退院後の症状緩和までの時間や人工呼吸器(ECMO)の使用減少までの期間も考慮しています。これらの基準によって、それぞれの治療薬の効果を測定しているのが現状です。
例えば、以前から治療薬と話題になっていた「イベルメクチン」の効果ですが、熱帯地域などで発生した盲目症(オンコセルカ症)など寄生虫が引き起こす病気の特効薬について、アメリカの研究機関では重症化した患者に投与し、効果があったと報告されています。
日本発「イベルメクチン」 インドがコロナ治療で感染者数減もWHO「反対」のナゼ〈dot.〉
(出典:2021年5月26日 Yahooニュース)
イベルメクチンを投与されていない患者(プラシーボ)と比較した結果、1/6程度も死亡率が低下したと報告されています。
イベルメクチンは、抗インフルエンザウイルス剤の「アビガン」やエボラ出血熱の治療薬「レムデシビル」など、すでに新型コロナウイルスの治療薬として認定されているものに続く可能性があります。
まだ、臨床試験の結果が出ていないので、新型コロナウイルスの治療薬としては正式に認定されていません。臨床試験の結果が待たれている治療薬の一つですが、まずは人々の新型コロナウイルスへの認識が変わる必要があります。
特効薬があるのなら、それほど怖いウイルスではないという発表となり、WHOの態度が変わることになるわけです。現在、イベルメクチンの有効性を確認する臨床試験が、世界各地の研究機関で行われています。
ところが、投与しても死亡者数の減少に変化がなく、入院期間や症状緩和までの時間を短縮できていないのが現状です。つまり、効果がないという結果でした。
世界各地で行われている臨床試験の結果は、イベルメクチンの効果を否定するものでしたが開発中の新薬など効果があるものは他にもあります。
3例目の新型コロナ治療薬使用可能に 「バリシチニブ」承認
(出典:2021年5月10日 NHK NEWS WEB)
今、世界中の病院で投与されている、レムデシビルとステロイドの併用もその一つですが、レムデシビルとバリシチニブの併用は効果がある、という報告は本当であるものと思われます。メカニズム上、バリシチニブ単独でも効果があるということです。
さて、ワクチソ接種が進んでいる日本国内の状況ですが、日本でも一定数の人々が副反応が原因で死亡しています。厚労省が5月26日に発表したデータでは、ワクチン接種による副反応と死亡例が掲載されています。
厚生労働省:製造販売業者からの副反応疑い報告状況について(基礎疾患等及び症例経過) (令和3年5月3日から令和3年5月16日までの新規及び追加報告分)
(出典:2021年5月26日 厚生労働省)
新型コロナワクチン接種後の死亡として報告された事例の概要
(出典:2021年5月26日 厚生労働省)
接種者611万人のうち、副反応が出たのは7297人(0.12%)、重篤者は846人(0.01%)、死亡 者は85人(0.001%)です。また、副反応が出た7297人の男女別と年齢別の内訳は、男性1241人で女性6047人となり、全体の83%が女性で占められています。
さらに、年齢別の内訳では20代から40代の比較的に若い女性にアナフィラキシーを含む副反応の72%が集中しており、50代から減少しています。6月現在、副反応の死亡人数は当時より増えていると思われます。
副反応の割合は0.12%で、死亡者は0.01%と低いですが、インフルエンザワクチンの死亡率が0.0006%であることを考えると、はるかに高くなっています。
今、世界では新型コロナウイルスのワクチン接種によるメリットばかりが強調されていますが、死亡例の報道には各国政府、各国メディアともに消極的です。実は、公式データよりも数十倍、死亡者数は多い可能性があります。
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