30年前に比べて倍増!深刻さ増す「空き家」問題 全国で最も空き家率が高いのは…
(出典:2021年2月2日 Yahooニュース)
「空き家情報バンク」は、全国各地の自治体で運営されています。道内にも多くの空き家や空き地がありますが、実際に土地の売買が行われています。
まず、なぜこのような情報が自治体を通して出てくるのかと言えば、不動産会社が売ることを諦めるほどその家や土地に悪い条件が揃っているからです。だから、持ち主が生活環境の保全や移住・定住の促進に向け、空き家の有効な活用などに取り組む自治体に依頼するわけです。
建築年数が低く、居住するのに全く問題のない物件なら、不動産会社に頼めば高値で売れるはずです。また、自分の子どもに家を相続させようとした時に断られるケースもあり、空き家のままでさらに荒れ果てることもあります。
大事なことは、条件が悪いことを利用して値引き交渉を行うことです。当然、不動産会社が持っている物件よりも安値で購入できますが、あくまで「訳あり物件」なので自分自身でリフォームする必要があるということです。
北海道建設部住宅局建築指導課:北海道空き家情報バンク
(出典:北海道空き家情報バンク)
値引き交渉については、北海道や市町村、そして担当の不動産会社が交渉相手になることがあります。値段がついている場合、最初から30%程度のディスカウントを主張することから始めます。その他、測量などもオプションとしてやってもらうように交渉することです。
ところが、道内にはまだまだ汲み取り式トイレから水洗式トイレに工事していない物件がたくさんあります。不動産というのは産業ではなく金融機関であり、銀行や証券会社と同様、基本的に物件を安く仕入れて、高値で売ることが仕事です。
彼らは、持ち主から物件を購入する時にできるだけ買い取り価格を安く叩こうとします。空き家情報バンクから物件を安く購入したいのなら、直接オーナーの自宅をお邪魔し、中にある全てのモノを含めて買い取り価格を交渉することです。
不動産会社というのは、このように市場価格よりも安く土地や家を購入し、価格を数十倍にして誰かに販売しています。なぜこのようなことが起こるのかと言えば、家の持ち主をリフォームしたり、解体するお金がないからです。
経済的に弱気になっている上、一刻も早く現金化して生活や事業の足しにしたいと考えているわけです。不動産会社は、そのことを知っているので交渉によって価格を安くします。私たち一般にも、交渉次第では大幅な値引きをしてもらえるかもしれません。
「家に夢を見る人はお金が貯まらない」1億円貯められる人が重視するマイホームのルール
(出典:2021年3月15日 Yahooニュース)
問題は、家の経年劣化が進んでいることです。特に、屋根が劣化していると修理代が高くつくことになります。雨漏りをしているのであれば、購入する前に工事の見積もりを取ることです。また、地盤が土壌侵食で家が傾いている可能性もあります。
外見で家の価値を判断するのではなく、屋根や土台、トイレ、ヒーター、給湯器、キッチン、バスルームなどをチェックします。リフォームにかかる金額は工事内容によってまちまちですが、ホームセンターでは比較的安く最新の機器を対応してもらえます。
北海道は家自体が大きく、部屋がいくつもあり、小さくて使いにくい間取りも多いのが特徴です。中古物件で購入した後、壁を取り払ってリビングやダイニングルームにすることも多く、冬は暖房をつけても温まりにくくなります。
中古物件をリフォームする際、内装(クロス張り)は6畳一部屋で30万円程度かかります。床はじゅうたんやフロアカーペットなど敷いたりもできますが、破損しているのであれば貼り直してもらう必要があります。
給湯器やヒーターはホームセンターで安く交換できますが、トイレを浄化槽にする工事をしたり、システムバスルームやキッチンを総入れ替えするにはかなりの金額が必要となります。結局、水回りが最もカネがかかるわけです。
「家に夢を見る人はお金が貯まらない」1億円貯められる人が重視するマイホームのルール
(出典:2021年3月2日 NHK)
だからこそ、中古物件をできるだけ安く購入し、その浮いたお金でリフォームするのが最も賢い方法です。ただし、銀行で住宅ローンを組み、リフォームするためのお金も借りるのはお勧めできません。
なぜかと言えば、長期固定型の住宅ローン「フラット35」の金利(最長35年ローンの最低金利)が今月、2年3か月ぶりの水準まで引き上げられたからです。
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