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800年の西洋文明とその帝国主義思想が終わった後の世界について

新しい世界に芽吹く新しい社会
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皆さんもご存知のように、これまでの西洋文明の本質というのは、とにかく誰かを騙し、収奪することであったわけです。そして、日本では今から500年前の戦国時代がこれに当たります。


特に、アメリカを中心に科学技術を利用した軍事兵器によって世界各地で収奪が行われてきました。ところが、それが北朝鮮のような小国であっても核兵器を完成させたため、一方的な収奪はもはや不可能となりつつあります。


実は、ちょうど今、思想の転換が必要になっています。日本では西暦1600年の関ヶ原の戦いから87年を経て、ついに5代将軍の徳川綱吉が戦国の殺伐とした気風を排除し、「人々が仁心を育むように」と思い、「生類憐みの令」という共生・共有時代に転換したわけです。


この頃から有名な生類憐みの令をはじめとする、後世に悪政といわれる政治を次々と行うようになりましたが、一般的に信じられている悪法とする説は、江戸時代史見直しの中で再考されつつあります。


しかし、結果的にこれらが幕府の財政を悪化させ、勘定奉行による貨幣の改鋳を実施しましたが、金と銀の品位低下のアンバランスと富裕層による良質の旧貨の退蔵から、かえって経済を混乱させ始めたとされています。


一方、西洋文明が有利になって約800年、そしてアメリカが世界の覇権国となってから74年を経て、人類はいよいよ疲れ切っています。現代では、飛行機とインターネットの発達によって脳の早い変化が求められており、このままいけば自然エネルギーが解放へ向かう可能性があります。


地球の自然エネルギー利用も発達してきており、世界は石油よりもどこにでもある天然ガスにシフトしつつあります。つまり、今後は自然エネルギーが普遍的に存在するものになることで、そのために世界の構造が変わる必要があるということです。


結局、世界の構造は「テクノロジー」によって決まることになるのは明らかです。そもそも欧米諸国は、エネルギーの技術革命によって世界各国を支配することができたわけですが、近い将来、エネルギーが無料化することで、今後は何を担保に私たちはお互いに交換していくのでしょうか?


私は、これからは様々なスキルや交渉力、本物の知識によって誰かの役に立つ力を持つことであると考えています。つまり、代替が効かないその人だけの何か特別な人間性を持つことです。


紀元前9500年頃の新石器時代に始まったとされる農業以来、これまで単純労働による交換が労働力の定義であったわけです。しかし、今後は単純労働が交換できないというのが、労働力の定義になるかもしれません。


要するに、誰かと一緒に協力しながら働くことができるかが全てになり、そしてそれが資産になるということです。もはや土地やお金ではなく、その人が一体何ができるか、です。


実は、人類社会というのはこれまで長い間、そうやって暮らしてきたわけです。例えば、iPhoneを開発した故スティーブ・ジョブの代わりになる人材はもういません。ということで、世界の時価総額ランキング1位のアップルでさえ、いずれ倒産することになるのは明らかです。


また、先日、宇宙ステーションに民間スペースシャトルで物資を運ぶことに成功したスペースX社のイーロン・マスク以外に火星へ行こうとする人はもう出てこないかもしれません。このように、大なり小なり会社の社長が仕事ができない人間に何とか食わせているということです。


少し前の時代では、王族や村長が人々を食わせてきた時代があり、農業は土地を押さえ、占領する力が王権の根源となっていました。しかし、それが価値を失くし、エネルギーが無料になると一体何が起きるのでしょうか?


だからこそ、人類はこれから新しい社会構造を創ることになります。具体的にどのような社会になるのかは誰にもわかりませんが、若者にとっては最高のチャンスと言えそうです。なぜかと言えば、今回は世界そのものを創造することになるからです。

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