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COVID-19 に対するイベルメクチン：56 件の試験のリアルタイムなメタ分析
(出典：2021年5月18日 北里大学）
新型コロナウイルスの予防や治療で役に立つと思われる報道は、昨年から日本語でも増え始めています。日本でも、大規模なワクチン接種が急ピッチで進んでおり、すでに接種を済ましている読者もいると思います。
このコラムでは、これまで何度もファイザーやモデルナ製のmRNAワクチンの副反応について分析してきました。その結果、新たに開発が進められている「不活化ワクチン」や日本のシオノギ製薬の「組み替えたんぱく質ワクチン」の接種を待っている人がいます。
また、ワクチン接種そのものを断念している人もいると思いますが、ドラッグストアなどにあるツムラやクラシエの漢方を組み合わせ、「清肺排毒湯」と同じもので乗り切る手もあります。今後、ワクチンではなく、漢方や治療薬を手に入れ、早い段階で予防処置を準備していくことも重要です。
ネット上では、英語やスペイン語、そして中国語の報道記事や論文を中心に治療薬や漢方など膨大な情報が公開されていますが、グーグル翻訳などで日本語に訳すこともできます。
日本発「イベルメクチン」 インドがコロナ治療で感染者数減もWHO「反対」のナゼ〈dot.〉
(出典：2021年5月26日 Yahooニュース）
まず、治療薬になりうる代表的なものが「イベルメクチン」です。北里大学の大村博士が1970年代に発見した微生物が作る物質から生成しています。アメリカの大手製薬会社「メルク」との共同研究で、家畜やペットの寄生虫、回虫などの治療薬として開発されました。
これまで家畜の寄生虫や皮膚病などの治療薬（抗生物質）として、30年以上も売上高世界トップを維持する記録的な薬剤です。ところが、イベルメクチンは新型コロナウイルス感染の初期に服用した場合、治療効果が期待されていましたが、欧米の研究所で有効性が否定されています。
しかし、北里大学の研究チームが試験し、その有効性を確認されています。早期治療や予防に関する研究のうちのほとんどが肯定的な効果を報告しています。また、他の研究では隔離中に統計学的に有意な改善が見られたとされています。
一般の医療機関でも保険適用で処方してくれますが、新型コロナウイルス感染などの適応症がないと処方してくれません。個人輸入であればオンラインで購入できますが、外国製なので成分などの信用度に多少難があるように思います。
感染症対策に有効というビタミンD､どれだけ取れば大丈夫？
(出典：2021年3月5日 Newsweek）
一方、「ビタミンD」不足の人が1日にどれくらい摂取すべきかには、目標値や体重が関係してくるようです。ネットで検索すると、ビタミン摂取量の自動計算を無料で提供している企業や団体があることがわかりました。
ビタミンDは、すでに新型コロナウイルスの感染予防としての効果が広く知られています。免疫力を高める効果があり、血中ビタミンDの充足度は最低30ng/mlが必要とのことです。30ng/mlに確実に達するには、成人で1日4000 IUを3ヵ月程度は摂取する必要があるようです。
政府によるビタミンDの推奨1日摂取量は、主に骨の健康に設定基準が置かれているため、感染拡大への対処には足りておらず、ビタミンDの過剰摂取で有毒性が表れるレベルは、1日3万IU以上を3カ月間摂取し、200ng/mlに達するまでです。
ちなみに、摂取量は国際単位としての「IU」で表示されており、（マイクログラム（μg）でも表示されています。1日の目安接種量は10000IU（250μg）程度で、それ以上は高カルシウム血症や低リン酸血症をきたすリスクが高くなります。
コロナ代替ワクチンは「ヨーグルト」 韓国で騒動、専門家は効能否定
(出典：2021年4月15日 産経新聞）
韓国では、ヨーグルト飲料「ブルガリス」が「インフルエンザウイルスを99％死滅させ、新型コロナについても77％も抑制する効果が確認された」と発表しましたが、専門家からは「体内に入ったウイルスへの効能が検討されいない」と指摘された事件が起きました。
ヨーグルトは、長寿の人が多い国で食されていますが、抗菌性と抗炎症性を持つ分子を特定する研究が以前から行われていました。ただし、新型コロナウイルスに感染したときに起こる「サイトカインストーム」に有効かどうかは、マウスでしか実験されていません。
実際に、ヨーグルトを日本では「食後のデザート」のように食されており、コロナの予防対策としてはあまりピンと来ないようです。その他、ケフィアなど手作りする発酵食品もあるので、いろいろ試してみるのもいいと思います。
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