北海道では、マトモな大学は国立の北海道大学しかない、というのが一般的な認識であるようです。実際に、北大以外は名前だけ大学とされています。
今、札大や学院大、国際情報大などにはスポーツや幼児教育、そして動物関係の学科があります。しかし、卒業したところで就職先は保育園やペットショップの店員といったところです。動物が好きな人なら誰でも就職できるので資格自体が必要のない業界となっています。
当然、大学の職員も専門的な知識や資格を持っているわけではなく、誰でもできる仕事(job)であるということです。つまり、高い学費を大学に支払って通学したとしても、頭が良くなるどころか、むしろ悪くなっていくわけです。
それでも「大卒」という身分を与えたいために、40代、50代の親がどこでもいいので我が子を入れようとしています。そのような親と子どもを食い物にしている「形だけの学校法人」は、いよいよ廃校にまで迫られているように思います。
一度私立大学に行ってみるとわかりますが、大学生の眼がどんよりして生気がないことに気づくと思います。特に、私が強く感じるのはまるでアメリカ人のように動作が遅いことです。学生の動いている様子はキャンパス前にあるコンビニでもうかがえます。
そのコンビニでは、明らかにそこの学生がアルバイトしていますが、お客さんに長い列を並ばせて、ゆっくりと袋詰めしています。コンビニ側は、ゆっくりとていねいに指導しているかもしれませんが、並ぶ側はイライラしているのを感じました。
少なくても、私が学生の時のコンビニやスーパーの店員というのは、袋詰めもレジ操作も動作がテキパキしていたように思います。私は、こうした若い人たちに一体何が起きているのかを知ろうとし、それが「ゆとり世代」であることを突き止めました。
さて、ゆとり世代とは、1980年代後半から始まったので現在の30代、さらに20代中盤も含まれているとされています。ちなみに、私は40代中盤で、しかも日本ではなくアメリカで教育を受けたため、ゆとり世代ではないようです。
しかし、見方によっては40代も入るようですが、特徴としては「気が利かない」「言われたことしかしない」「動作が遅い」とされています。最近、日本各地にある会社では20代の部下の扱いで悩んでいるようです。
様々な話を聞いた後で、私は「日本で会社経営などできない」と思いました。特に、この数年で起きた従業員の人間崩壊についても書いてきましたが、1980年後半に日本で生まれ育った現在の20代後半から30代の多くが突然、精神崩壊するということです。
私の分析では、「バブル崩壊による家庭崩壊」が原因であると思っています。なぜかと言えば、1980年後半のバブル崩壊後、父親が会社をクビになり、リストラされて住宅ローンが返せなくなり、家庭が暴力やトラブルで崩壊している次期に育ったのがその年代だからです。
中学生・高校生の多感な時期に、父親と母親の口論や夫婦喧嘩が絶えず、挙句の果てに離婚したことが10年後に精神崩壊を起こさせるということです。離婚は夫婦の勝手にされていますが、弁護士も裁判所も離婚をすぐに認めているのが現在の日本社会の姿であるということです。
現代では、ジェンダーや唯物的な思考の人間が、さも離婚はいいことのように煽っている現状があります。ドラッグや精神病で思考力がないのなら仕方がないかもしれませんが、バブル崩壊の余波で家庭環境が悪くなったり、夫婦の好き嫌い程度で離婚するべきではないことがわかるはずです。
結局、制度によって離婚できたとしても、その子どもたちの魂や心は引き裂かれ、脳に傷が残ることになることがわかっています。そしてそのまま大人になり、表面上は学校に通わせ、全てカネで解決するしかないわけです。
名前なだけの大学に入学することで、形だけでも大学生になったように見えてしまいます。ところが、傷ついた心や魂、脳は治っておらず、むしろ10年後に犯罪を犯すことになります。それが、20代後半から30代に社会への不適合などで出てきます。
そうして、これらかも周囲や親も理解不能の人間崩壊した若者が生まれてくることになります。このような「負のサイクル」を正していくには、見ることができない心や魂など人間の本質的な部分に気づいて、直していくしかありません。
約10年前、「ゆとり教育」について苦言を呈していた人が大勢いましたが、そのゆとり世代がこれから深刻な社会問題になっていくと思われます。10年前には気にも止めなかった人間たちは、こうして実際に、ゆとり世代の人たちの精神的な崩壊や仕事面での意識の低さを見ていると思うので、ついに他人事ではなくなったということです。
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