「国際法」という概念は、第1次・第2次世界大戦でヨーロッパ各国がお互いに自滅の危機に陥ったため、平和に共存するために生まれたものです。
さらに歴史を遡ると、1648年に締結された「三十年戦争後のウエストファリア条約」によって、ヨーロッパで30年間続いたカトリックとプロテスタントによる宗教戦争に終止符が打たれたことが元になって、現在の国際法の基準があります。
ところが、国際法の基本というのは、戦争中に相手国が弱ければ奪うことも許される、という集団的感情から成り立っていたり、共存するには相手国が強すぎるためにこれ以上の犠牲者を出さないようにすることはやむを得ない、というところにあります。
つまり、全てが損得と奪い合いという概念でしかなく、当時、ヨーロッパ全土では何も奪えなくなったから現在のアメリカのような帝国主義が誕生したというわけです。
一方、日本では文明が始まった縄文時代から「共存する」という概念があって、共存するための調整手段を「法律」と読んできた歴史があります。したがって、西洋文明の概念では、これからも戦争は永遠に続いていくということがわかるはずです。
他方、ダーウインの生存競争説もありますが、日本では敵対勢力を棲み分けることが多く、西洋文明とは全く基軸が異なり、今でも日本人は日本人以外の民族とは話が噛み合うことはありません。
世界中の人々が逃避したい絶海の孤島に住む日本人と話が合うのは、元海賊のイギリスや中華思想だけの中国などの獰猛な民族に追いやられて山岳部に逃避したチベット系民族が暮らす「ブータン」のような小国しかないのかもしれません。
秋篠宮殿下は、次の次の天皇陛下である長男の悠仁さま(12歳)を最初の外交経験国として、イギリスではなく、ブータン王国を選ばれました。しかし、世界中から狙われている秋篠家一家は、リスクヘッジとして別便で渡航されています。
悠仁さま、ブータンに出発=初の海外、秋篠宮さまと別便
要するに、女王陛下の国であるイギリスへ行っても、現在の覇権国アメリカや次の覇権国を狙うロシア、中国に行ったとしても学べることは、国民を騙すことや殺すこと、そして嘘をつくしかないということです。
悠仁さま、ブータン国王夫妻を表敬=羽織はかま姿、最大級の歓迎
いよいよ、500年前の大航海時代から始まった、ポルトガル→スペイン→イギリス→アメリカなどの覇権国を基準とした西洋文明が終焉に向かいつつあります。明治維新以来、私たち日本人が学んできた西洋文明は上皇(平成)によって終わったと言えそうです。
いずれにしても、新しい文明は一体どのような枠組みにするのか、です。2020年にその枠組みが決まれば、今後の500年もその枠組みによって時代が進んでいくことになります。悠仁さまが天皇になる時は、日本がアメリカから完全な独立を果たすことになるわけです。
明治維新から始まった日本の皇室の在り方を一旦リセットし、西洋文明による略奪の時代が終わりつつある今、皇室は共存の政治学を学ぶ必要があると思われます。
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