あらゆるものを予測する時代 「何のため?」をどこまで考えているか
(出典:2019年10月6日 朝日新聞GLOBE+)
新型コロナウイルス自体は、そこまで致死性が高くないことがわかってきました。つまり、高齢者が感染すると致死性が高くなるわけですが、若者が感染しても単なる風邪のような症状であるということです。
しかし、今や中国も高齢者が増えつつあり、防疫上は調査する必要があるのは当然です。そして、ウイルスをさらに分析してみるとそれ相応の対応が必要であることが明らかになり、習近平主席は必死になって何とか感染を食い止めようとしています。
結局、武漢や湖北省から日本に観光で来た旅行者や、最近仕事などで行ったことがある日本人など、全員のDNA検査が必要であるように思われます。インフルエンザであっても、現在はたったの15分で結果が分かる検査があります。
新型コロナウイルスに関連した肺炎の患者の発生について
(出典:2020年1月26日 厚生労働省)
季節性のインフルエンザは別として、ただの風邪の症状が出ていたとしても全て検査する必要があるようです。実際に、病院に通う高齢者は多く、責任上、検査と予防投薬が必要と友人の医者が電話で教えてくれました。
ところが、新型コロナウイルスにはまだ薬がないため、まず特別な病棟に隔離されることになります。また、風邪をひいただけの人でさえ隔離されることになるそうです。このような間違った論理による結果が、武漢や湖北省、そしてその他中国の年が人民解放軍によって閉鎖された理由です。
実は、コロナウイルスが強めの風邪程度であることが理解されつつありますが、そうは言っても道路を封鎖せざるを得なく、隔離施設に閉じ込める以外に方法はないように思います。
数か月も経てば、人々がコロナウイルスに対して慣れてくることで、冷静に判断できるようになるものと思われます。その頃になれば抗体を持つ人が徐々に増え始め、症状は今より軽くなるのではないでしょうか?
豚インフルエンザやSARSの時もそうでしたが、最初は次々と命を落として大騒ぎになりますが、そのうち社会に溶け込んでいくというのがこれまでのパターンであったわけです。
後で振り返って考えてみると、春節シーズンに稼げなかった中国と日本だけが損をしたということで終わるように思います。最悪のシナリオは、日本各地でパンデミックとなって7月まで続くのであれば、東京オリンピックが中止になることです。
そうなれば、日本が最も被害を被った国になってしまいます。日本には昔から、「風が吹けば桶屋が儲かる」ということわざがあります。そして、英語圏では「バタフライ効果」とも呼ばれています。
結局、この数週間で分かったことは、生物化学兵器は戦争で使える代物ではないことです。ウイルスは、自己増幅するため影響範囲を特定できないことや、自己繁殖の際に突然変異をすることもあり形質の変化を予想できません。
この世は、細菌とウイルスで満ち溢れており、最近のDNA解析の進歩によってウイルスや細菌の種類は数兆個を超えることがわかってきました。海や地中にも膨大にあるようで、そこから何かの偶然で感染力のあるウイルスが出てきているわけです。
だから、ハイレベルな研究機関が必要であるわけですが、それよりも問題は人間にあると思います。とは言え、現場で遭遇すると辛い思いをすることは避けられないわけです。いずれにしても、あらゆる未来を予測する時代が来ていることは確かです。
|