レバノンの死者2000人超に、過去2週間のイスラエルによる攻撃で
 (出典:2024年10月5日 Reuters)
予測通り、10月から世界中でさらに緊張感が高まる紛争や災害、事件、事故が多発するようになり、正直言ってイランがイスラエルに対して約200発の弾道ミサイルを発射することは予想外でした。
しかし、イスラエルはガザ侵攻どころではなくなり、レバノンのイスラム教シーア派のヒズボラ(神の党)と戦争状態にまで戦火が拡大しています。その他、シリアやイラク、そしてイエメンのフーシー派もイラン傘下の武装組織としてイスラエルを一斉攻撃する準備が整いつつあります。
ネタニヤフ首相を中心にイスラエルのシオニストたちは、「自分たちがホロコーストで虐殺されたのだから、アラブ人たちを殺害するのは正当性がある…」と完全に開き直っており、彼らが本物のユダヤ教徒ではないことがわかります。
国連軍に発砲、非難殺到 イスラエルは正当化
 (出典:2024年10月12日 時事通信)
また、イスラエル軍の戦車が、レバノン南部ナクラにある国連軍(平和維持活動=PKO)本部の監視塔を砲撃し、任務に就いていたインドネシア国籍の隊員2人が病院に搬送されましたが、命に別条はないとのことです。
国連のグテーレス国連事務総長は、イスラエルやイランに対して停戦を呼びかけていましたが、イスラエルは言いがかりをつけてポルトガル人のグテーレスを入国禁止にし、国連や欧米諸国は釈明させられています。
つまり、イスラエルこそが世界支配層の巣窟であり、ナチスのようなシオニストたちが好き勝手に攻撃しているということです。すでに自制を失ったイスラエルは、イランとその傘下のハマス、ヒズボラ、そしてイエメンのフーシー派に総攻撃を仕掛けるつもりです。
同時に、激しい戦闘が続けば続くほど、11月5日が投開票日のアメリカ大統領選挙はバイデン(ハリス)の民主党が不利になり、厭戦気分が蔓延してますますトランプの共和党が有利になってきます。
トランプは、イスラエルとイランとの戦争に軍事介入する気はなく、イギリスやフランス、ドイツなども最低限の人道支援で済ませようとしています。しかし、黒海や地中海に停泊している艦船が攻撃されたり、流れ弾で国連軍の兵士が死傷することも出てくると思います。
興味深いのは、イスラエルがイラン国民を標的にしておらず、指導者や司令官など要人だけを暗殺していることです。結局、中東諸国の政治は表裏一体となっており、「裏」にはイスラエルの諜報機関モサドのスパイが存在しています。
イラン大統領選は「出来レース」か、改革派ペゼシュキアン氏の勝利はハメネイ師の思惑通り?選挙操作の可能性も
 (出典:2024年7月13日 JB press)
ライシ前大統領がイスラエルに殺害されたのかはわかりませんが、イランはペルシャ人ではなく、イラン系アゼルバイジャン人とクルド人との間に生まれたペゼシュキアン新大統領が穏健派であるのは、内部に潜伏しているイスラエルのスパイが仕掛けた可能性があります。
米に亡命の元皇太子「イランの現体制は数か月以内に崩壊する」
 (出典:2020年1月18日 AFP BB News)
要するに、イラン強硬派によるイスラム原理主義体制を転換させることで、再びイランで革命を引き起こして王室を復活させるというシナリオです。ちなみに、1979年のイラン革命で退位に追い込まれたパーレビ国王の息子レザ元皇太子(64歳)は、アメリカで亡命生活を送っています。
レザ皇太子は、「イスラム教最高指導者が率いるイランの現在の体制は数か月以内に崩壊するだろう…」と述べており、欧米諸国に対してイラン政府と交渉しないよう促しています。イスラエルは、江戸時代末期の「大政奉還」を引き起こそうとしているかもしれません。
ところが、イラン最高指導者で「表」であるハメネイ師は、イスラエルを支援しているアメリカを攻撃する可能性が出てきました。アメリカとはバイデン(ハリス)のことであり、戦争に巻き込もうとしているのは明らかです。
中東戦争が本格的に始まるのは今年12月頃からであり、不正選挙で当選したカマラ・ハリスがあっけなく暗殺されることなど十分にあり得ます。中東戦争は地域の紛争でしかなく、世界大戦に持ち込むにはアメリカに参戦させるしかありません。
果たして、トランプはどのように行動するのか。そもそも、あっさりと大統領選挙で負けを認めて引退するというパターンもあります。一体何が起きるのかわからない世界情勢は、日本にも大きな影響を及ぼします。
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