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マスメディアが仕掛ける「予測プログラミング」から逃れる方法

マスメディアが報道するパターンの一つに、視聴者や読者に潜在的なメッセージや視覚的なシンボルを流し続け、集団催眠のように国民の心理にゆっくりと働きかけていく戦術があります。


この場合、テレビや新聞といったメディア以外に、ハリウッド映画やMTVなどの音楽番組があります。それは、外から与えられただけの情報が、自分自身から出てきたように演出することによって、視聴者に、特定の思想を受け入れさせるように誘導していく戦術です。


これは「予測プログラミング」と呼ばれており、人々が絶対に起こらないとしてきたことが起こることとして再認識されることによって、今まで反対していた人たちまでもが想定される脅威に対抗するためなら仕方なしと承諾してしまうわけです。


例えば、エイリアンやスターウォーズなどのハリウッド映画を観てきた視聴者は、トランプ大統領による宇宙防衛軍構想を抵抗もなく受け入れてしまうことがあります。実際に、SF映画の中だけとされてきた宇宙戦争が、実際に起こるかも知れないと人々に再認識させています。


当然、これはフェイク・ニュースなのですが、ビットコインなどの仮想通貨の場合もブロックチェーンという非中央集権型の新しい通貨システムは、匿名性の金融革命などと宣伝されました。この仮想通貨を広めることによって、中央銀行による金融制度の外へ出られるかもしれない、という扇動に乗ったホルダーたちは2017年をピークに熱狂の渦に巻き込まれていったわけです。


その熱狂によって人々を仮想通貨市場に誘導し、ビットコインが何の価値にも支えられていない単なるデータに過ぎないという事実から目を背けさせました。


結局、ビットコインは2100万BTCを上限にそれ以上は発行されないようにプログラミングされていることから、その希少性がビットコインの価格を支えていると考えた投機家たちによって、価格は右肩上がりに上昇していきました。


そんな矢先に、ビットコイン交換所がハッキングを受け、瞬間的に無価値同様の価格に引き下げられてしまったのは記憶に新しいことです。人々はこの段階で気づくべきでしたが、この事件はかえってビットコインを有名にし、人々の投機熱を煽る結果となってしまいました。


そして、ビットコインの価格は放物線を描くようにV字回復し、2017年12月22日の240万円突破まで一気に駆け上がっていきました。この急激な価格上昇は、人々が冷静になってビットコインの価値の裏付けについて正しい議論をする機会を奪ってしまいました。


しかし、高度なプログラミングの知識があれば、誰でもビットコインと同じ属性を持つ暗号通貨を世に出すことが可能であることがわかった時、人々の間では暗号通貨に疑問を抱く人たちが目立ち始めました。


何度も起こされるハードフォークは、ビットコインの希少性に由来する価値の基盤は崩れ、誰にも打ち破ることができないとされてきたブロックチェーンの分散型台帳に基づく暗号化が追跡可能であることが分かっています。


ビットコインにどれほど精通していようとも、もはや匿名性のデジタル通貨は存在しないことが分かったわけです。それでもホルダーたちは、暗号通貨は今後も続くと考え、そのボラティリティーの高さに期待しています。


ところが、仮想通貨は実は通貨ではなく、暗号資産として法的に再定義されつつあり、量子コンピューターの登場によって一瞬にしてマイニングが終了してしまうことが分かってきました。そでもホルダーにとっては通貨であると認識されているようです。


最終的に、ビットコインを価値を決めた唯一の属性は、その希少性でも匿名性でもなく、ブランディングの成功とその周囲で展開された誇大宣伝の量であることが確認されました。これがビットコインが開発された本当の目的ということになります。

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