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北海道大学の学生が行き着く先

先日、北海道大学に通う複数の学生と対話する機会があり、大学生にとって最大の焦点である就職活動についての話になりました。 地方の大学に通う大学生の就職活動でよく聞くのが、大企業への就職を志向することで首都圏に若者が流出することや地方のいわゆる優良企業へのアプローチ方法です。その時、北海道だけではなく、首都圏以外でも人気が高いのが銀行や証券会社というわけです。


しかし、実は銀行や証券会社の業績はお世辞にも良いとは言えなくなりつつあります。全地方銀行約100銀行の2018年度上半期決算では、その約70%が最終減益となったことが明らかとなっています。


そのうち、全体の約半分の50銀行が2期連続赤字を記録し、残りの25銀行はなんと5期以上の連続赤字状態にあることを金融庁が公表しています。さらに、2017年に高収益をあげていた銀行であっても不正融資で処分を受けており、銀行全体の収益力は下がっているということです。


結局、欧米諸国や中国など世界規模で銀行が苦境を迎えており、特にヨーロッパではギリシャ経済危機以来、再び債務危機が発生する可能性が出てきています。そのため、ブロックチェーンの導入が銀行を変えつつあります。


そこで私たちAtlas情報リテラシー教育スクールでは、銀行の経営破綻が起きる可能性について分析しているわけです。


地方銀行では、融資による金利収益が大きな収益源になっており、為替や決済などの手数料ビジネスだけではもはややっていけなくなりつつあります。なぜなら、銀行の資産規模と高額なコストが必要となってしまうからです。


さらに、深刻なのが人材不足の問題です。これはほとんど全ての産業にも言えることですが、それぞれの分野での知識や経験が必要な中、法律や規則に縛られ、若者がいきなりマーケット業務に携わるのはほぼ不可能であるということです。


一方、現役の高校生たちの大学選びの指標となるのは未だに偏差値という学生も多いようですが、「医学部回避」や「地方」をキーワードに大学選びを考える傾向があります。最近の偏差値が高い高校生たちによる医学部ブームも終わりのようです。


優秀な高校生ほどAI(人工知能)などの工学部に進学しています。今後、優秀な学生が確保できなくなれば医療は終焉に向かっていくことは確実です。すでに優秀な医師たちは、医療現場を離れ、医療周辺産業に従事しているようです。


少し前にまでは、優秀な高校生の多くは医学部を目指すことで、工学部を目指す高校生が少なくなって「技術立国日本の衰退」などと騒いでいましたが、明らかに逆転現象が起きています。

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