台風15号による千葉県全域の大停電と横浜の工場地帯浸水について②｜北海道で唯一の「情報リテラシー教育スクール」

ちょうど1年前に震度7を記録した北海道胆振地震ですが、その20分後には北海道全域がブラックアウト（停電）しました。その時、私は札幌にいましたが、そのことを踏まえてこれからの災害で備えるポイントをまとめておきたいと思います。

まずは、お風呂のお湯を捨てないことです。約200リットルも入るバスタブに水を残しておくと、水洗トイレは一回約5リットルの水が必要となります。200リットルならば40回も水を流すことができます。

特に、女性がいる家庭では流す水がないこと困ることになります。地震が起きた時に断水してしまう可能性があり、電力が止まるとマンションのポンプが作動しなくなるので近くの公園で水を入れにいくしかなくなります。

マンションの1，2階にお住いの方は問題ないですが、エレベーターが止まるので階段で自分の住んでいる階まで昇り降りしなければなりません。北海道胆振地震の時もそうでしたが、いざという時はビルの管理人やNTT、電力会社ほど当てにならない組織はありません。

そして、川や海の近くにお住いの方は、台風や豪雨など大雨時に浸水に見舞われる可能性があります。この数年は日本各地で川が氾濫する事故が多数発生しました。そのためにゴムボートを購入する必要があります。

すぐに膨らませることができるゴムボートを自宅に置いておくと便利です。河川が氾濫・浸水した際、子どもを乗せたり、荷物を乗せて移動したり、溺れている人や取り残されている人を救助することもできます。

このことを、本当に冗談と思っているのであれば、2011年の発生した東日本大震災の光景（岩手・宮城・福島・茨城・千葉県の海岸沿い）を知らない人間ということになります。

また、炎天下で放置する前提で断熱処理ができるクーラーボックスも用意しておくべきです。氷をいれておけば長時間、冷凍食品や肉、魚などを新鮮に保つことができます。普段の買い物でも、車に積んでおくだけで食品を炎天下でも冷やしたまま移動することができます。

さらに、庭に畑をつくり、大根やトマト、キャベツなど葉物野菜など日常使う野菜を育てる練習も必要です。生でも炒めてもおいしく栄養価が高いのが特徴です。野菜は根から抜かず、葉だけを取り続ければ新しい葉が出続けて連続収穫できます。

USBの電源で動く家電として、ソーラー電源でUSB付きの懐中電灯は少ない電力で大きな効果を得ることができます。最近の車はUSBジャックが付いているので簡単に充電することができるようになりました。

懐中電灯は頭に装着するベルト式も必要です。なぜかと言えば、両手が使えることが災害時では重要となるからです。100円ショップなどで購入できますので、作業用ロープやスコップ、ブルーシートと一緒に購入しておいてください。

北海道では瓦屋根の家はないですが、本州では瓦屋根が台風などで吹き飛んでしまった時、雨漏りを防ぐためにとりあえずブルーシートが必要です。市役所などにもらいにいってもすぐ在庫がなくなりますので、自分で購入しておくべきです。

さて、戦後74年を経て、日本国民の全てが平和と怠惰にあけくれたツケが回ってきているわけです。今回、台風15号で大規模な被害を受けた千葉県や神奈川県、そして1年前の北海道もそうであったわけですが、日本のインフラの脆弱さが明らかになっています。

私は、これから生き残るために、少しずつ「電力」「水道」「食糧」を自給自足しながら、電力会社や水道局に頼らない生活スタイルを構築していく必要性があると考えています。その方針が正しいことは、すでに数々の災害で証明されつつあります。

実際に、2011年3月に福島原発をメルトダウンさせた東京電力の危機管理体制の緩さは、何も変わっておらず、今回の台風15号でも「想定外…」と言い訳していることが報道されています。

電力が一週間も回復しなとなると、いよいよ千葉県の住民が命を落とすことになります。根本的な災害対策や住宅地計画が日本では議論されないまま、土建屋の利権によって税金は政治家や関係者のポケットに入ってしまっています。

このままでは、取り残されてしまった老朽化した住宅・インフラを与えられた日本国民の多くが危険な状態に置かれることになりそうです。

5万人もの外国人労働者を受け入れる前に、日本国民の生活環境を整えなければならないのは明らかです。増える一方の外国人移民は、日本国民を排除するようになり、最終的には自分たちの国にしてしまうと思われます。