ホーム>法人向けコラム一覧>本当に使える英語力を考えるAtlasの語学カウンセラー兼取締役のコラム 英語のできない人は仕事もできないのか?

コラム

本当に使える英語力を考えるAtlasの語学カウンセラー兼取締役のコラム 英語のできない人は仕事もできないのか?

英語は本当にビジネスパーソンの三種の神器の1つなのか?

まず、ただの語学カウンセラーである私が、「英語のできない人は仕事もできないのか?」などと、ある意味、暴言に近いことを申し上げる非礼さを許していただきたく思います。もちろんこの題名は逆説的な表現です。
 

このコラムを記した主旨は、あくまで「グローバルな世界の現場からの視点で必要な英語力を身に付けていくためにはどうしたらよいか」というものです。何を隠そう、私の英語力は決して褒められるレベルのものでありません。
 

TOEICも750点前後とネイティブ並みに英語ができるわけでもなく、今までもたまたま使わざるを得ない環境に世かれたため、なんとかやってきたにすぎません。しかし、そんな私だからこそ、英語コンプレックスを持つ若いビジネスパーソンに語れることがあります。励ましの意味を込めて語りたいことがあるのです。
 

結論から言えば、英語が、IT、会計に並んでビジネスマンの三種の神器の一つというのは古い考え方です。そして大きな誤解でもあります。皆さんにはご理解いただけると思いますが、ビジネスパーソンであれ、学者であれ、もちろんアスリートにおいても、国際的に活躍している多くの面々は、英語能力によってその地位を得ているのではないのです。だから、「グローバルな人材になるために、なぜ英語である必要があるのか」という議論は不要です。
 

これから急成長する市場は、BRICsと称される新興成長国と言われていましたが、中国やブラジルの経済成長率の低下などにより世界経済は日々変化しています。代わりに、インドは安定した経済成長を遂げているとも言われています。
 

当コラムでは、英語か中国語か、あるいはインドのヒンディー語、スペイン語、ロシア語について述べるのではなく、語学といういわば最大のコミュニケーションツールについて、今後さらに国境が取り払われるグローバル化社会の中でどう付き合っていくかを述べていきたいと思います。
 

昨今、「小学3年生から英語教育を導入」という動きが旺盛に出てきているようですが、英語を使うことをビジネスとしての側面からでしか見ないのであれば、日本の小中高生に、ビジネスとしての英語修得の必要性をいくら説いても、リアリティをもっては理解しないでしょうし、そのことを強いること自体、そもそも無理というものです。
 

英語修得は、決して、ビジネス上の目的のためだけのものでもなければ、そのためのキャリアパスの道具でもないのです。英語があまり得意でないと思っている日本の多くのビジネスパーソンに、将来グローバルな分野で活躍している自らの雄姿をイメージしながら読んでいただければ本意としてうれしい限りです。
 

世の中には英語ができないとおっしゃる控えめな方が大勢いらっしゃいますが、外資系企業の社長さんや社員の場合は決して謙遜ではありません。難しいボキャブラリーは使わず、普段の意思疎通には、goodとbadという判断を示す単語だけでこなしているようなのです。
 

それでも、侮ってはいけません。ある外資系企業の社長さんは正真正銘のブロークン・イングリッシュで、外資系企業を相手にM&A(合併・買収)の取引をやってのけてしまいます。
 

この社長は自ら立ち上げた会社のIPO(新規株式公開)の準備をしていたときに、日本市場への本格的な進出を目指す世界屈指のアメリカの同業会社から打診されて、売却に踏み切りました。そして、そのアメリカ企業の100%子会社となった後も日本法人のトップの座に留まり、大勢の優秀なアメリカ人の部下を従えるようになったのです。
 

しかしネイティブ並みの英語力を持つ秘書の手を借りれば、必要な詳細情報の理解には困ることはありません。自分ができないことはそれがこなせる適切な人材に任せ、一番重要な意思決定とその伝達管理は自ら直接行います。
 

しかも、この社長の強みは何と言っても、生身の人間の感情に対して情実的に訴えることがうまいこと。夜の宴席でも、本人は一滴もお酒を飲みませんが、すぐに飲めや歌えやというような楽しい雰囲気に巻き込み、他の人をうまく乗せてしまう。人たらしの魅力を存分に持っています。
 

英語力はなくても、仕事はできるから、外資系企業の社長でも立派に務まるわけです。そして、そういう強者は、なにもこのような社長だけではありません。以前、食品メーカーに勤めていたとき、私は海外赴任で東南アジアに行きましたが、同地で知り合った日本人社員は、本当に冗談のような話ですがgoodとbadという2つの英語だけで、3年間の任期を切りぬけていました。
 

興味深かったのは、彼がgoodとbadしか口にしないことが分かると、相手のほうがそれに合わせて、この2つの単語で答えられるような構成で話をするようになることです。
 

現地の管理責任者である彼の承認なしには物事が進まない、という側面もあったからだとは思いますが、さすがに企業のマネジメントを背負っているともなると、相手を自分のフィールドに引き込む求心力があるのだなあ、と感心したのを覚えています。実際に、対談中に彼が重々しくgood/badと言うと、なんとも貫禄がありました。
 

これらの例から分かるように、語学ができないと、コミュニケーションはとれないし、外国の人々と互角の交渉はできない、外資系企業でやっていけない、というのはある種の思い込みにすぎません。
 

英語はコミュニケーションの場においてあくまでも補助的なツールです。能力の高い人には英語力なんて必要ない、といってしまうのは極端な表現かもしれませんが、ある面では紛れもない事実です。

#

タイトル一覧

コラム一覧に戻る

Atlas®にお任せください

「会話力」のさらなる向上、一歩先の「対話力」の育成、
海外赴任や海外出張に向けての短期集中レッスンなど、
貴社のご要望に合った効率的なプログラムをご提案します。
まずはお気軽にご相談ください
札幌:011-211-0492 横浜:045-313-1517
名古屋:052-581-8444 大阪:06-4256-7190
無料体験レッスンはこちらへ